不動産大家向けコンサルで有名な浦田健さんから、大家向けにルームシェアで貸す利点を説明してほしい、という依頼を受けて、 ルームシェア テープセミナーの収録を行った。

この内容は、以前に東京に出張したときのついでに、週末に取ったもの。浦田健さんは、部屋が埋まらなくて悩んでいる大家さんに向けて、いろいろなノウハウを提供されている。

ルームシェア可として貸せないか悩んでいる大家さんがいたら、ぜひテープを聞いてみてほしい。

今回のテープを聞かれた大家さんたちが、ルームシェアという新しい住み方があることを知ってくれて、ルームシェア可能な物件がより多く借りられるようになるといいなと思っている。

貸す側も借りる側も、ルームシェアについての知識を増やしていければ、今のイギリスやアメリカのように、もっとルームシェアしたい人が簡単に物件を探せるようになるだろう。そのためにもっとできることはないかな、など、今回の取材では考えさせられた。

知人の会社、コンサートのプロモートをする会社らしい、にちょっと頼まれて日本語への翻訳をしてあげたら、お礼にと Lenny Kravitz のチケットをくれた。僕は特に彼のファンということもなく、ヒットした曲は知ってるかなぐらいのものなんだけど。

お礼をくれると言われたときに、車がないからうちから会場の近いやつをお願いね、と言ったらそうなった。当然のように2枚くれたので、英会話学校のクラスメイト達を誘ったがみんな仕事や授業で忙しい。結局クラスメイトのお姉さん Mirella と行くことに。

ビル グラハム シビック オーディトリウムという、市庁舎の向かいにある会場。6時過ぎに会社を出て、車に乗せてもらって到着。General Admission、つまり立ち見で早いもの勝ちなので、そのまま列に並んだ。7時に会場。ホールのドアでまた並び、ホールのドアが開くと同時に、並んでた全員がステージ前に向かって走り出す。すると、なんと最前列の柵から2列目の場所が取れてしまった。

会場は、大きめの体育館というかんじ。三方の外側には2階席があって、こちらは座席がある。

そこから1時間、座って待つ。これはかなり退屈だった。8時に前座のニッキーなんとかというセクシー系お姉さんが演奏開始。曲の合間ごとに自分の名前を連呼して、きっちり1時間。どうもこの前座というシステムは好きになれないなあ。誰のためなんだろう。そこでカーテンがしまって、さらに20分またされる。

9時20分、ついに始まった。黒い上下に黒のサングラスで、ぱっと見プロレスラーみたいだが、歌い方や動きを見てると、なんかすごくエロかっこいい。こういう人だったんだー。超貧相な体格のギターのあんちゃんや、ダーティーペアのような服(水着のようだった)を着た女性ドラマー、ホーンやコーラスなどもみんな決まってる。会場も盛り上がって、なんか楽しい。

こっからちょっと昔の曲をやるぜ、みたいな感じで、聞いたことのある歌が続く。American Woman とか。区別はつかないが最近の曲もやる。1時間半ぐらいで終了。そこからアンコール。アンコールで2曲やった Lenny は、ステージのはじまで来たかと思うと、なんと下に下りてきた。柵の向こうに下りた彼は、柵の上で最前列の客と握手しだした!

僕らの前にも来たので、手を伸ばす。前にいたおばさんが Lenny の両手にしがみついて離さず、両側から警備員達に引き剥がされていた。でもそのおかげで、手は握れなかったものの右手に触ることができた。右から左までその調子で握手してまわったあと、ステージに飛び乗って挨拶し、去っていく。

一番売れた曲をやらずに終わるのかな、と思っていたら、ちゃんと2度目のアンコールがあり、Are You Gonna Go My Way で締め。会場の盛り上がり方もすごかった。みんなでジャンプ大会だよ。

結局、9時20分から11時30分まで。すごい濃いパフォーマンスだった。僕が高校生だったら、明日から服装や髪型を真似ようとするとこだな。いやでも、ほんとよかった。

ユニオンスクエア前の本屋で「オペラ座の怪人」の DVD を購入。去年ニューヨークでミュージカルを観て、年明け映画を観て、今回は DVD 購入。我ながら、はまっていると思う。一日リピートで映画をかけっぱなしにしている。

一つはアンドリュー ロイド ウェーバー卿の大仰な音楽もある。サイトマスターは Queen とか好き。はったりのきいたメロディ重視の音楽が好きなのだ。

でも、それ以上にこのミュージカルが心をうつのが、この話が痛いオタク男の破滅についての話だからだ。いくら才能があって努力もして女の子に尽くしてみても、顔が悪くて地位も無ければ、地位もあり顔もよいハンサム男に簡単に負けてしまう、それを打開しようとストーカーとか脅迫とかしたあげく、最後は何やっても女の子は振り向いてくれないし、一人で生きていくしかないんだと思い知る、というのがこのお話のあらすじなのだ(多少脚色アリ)。

ウェーバー卿は、実際に歌姫(初代クリスティーン役のサラ ブライトマン)を好きになり、彼女のために才能のすべてを注いで作品(==オペラ座の怪人)を作り、師として導くことでその心を一瞬捉えた(結婚)ものの、醜く不釣合い(といってもサラと比べて歳を召してただけで、不細工というわけではないが)なことから結局捨てられた。のかどうか、他人の恋愛までは実際わからんが、表面上はオペラ座の怪人を実生活でなぞったようなものだ。

この「オペラ座の怪人」は、同じくオタク男の聖典ともいえるマトリックス(第一作目。さえないオタク男には別の-真実の-世界があり、そこではオタク男は世界を救うヒーローだった、という話)とはまた違った意味で、さえないオタク男の心を揺すぶってくるのだ。