Hiroが1月の光熱費を見て抗議をしてきた。毎年のことだが冬場は光熱費がぐぐっとあがり、春や秋の2倍ほどにもなる。彼が一人暮ししてた時の光熱費は月5千円程度だったそうで、3人で(基本料金の部分を)割ってるのにそれよりも分担が多くなるのはおかしい、という。

それで、乾燥機のせいじゃないか、と言われた。前にも一度、「外に干せるような時は干してください」と言われ、「努力はするよ」と答えたが、僕の場合乾燥機を使うのがライフスタイルに組み込まれていて、ほとんどの服も乾燥機を使う前提で選んで買っている。乾燥機だとまずい服ももちろんあるが、3回に2回ぐらいは洗濯→乾燥まで自動運転させてしまう。わざわざそのためにドラム式の高い機種を選んで買ったんで、お気に入りなのだ。

それで、乾燥機を使う人が、電気代を多めに持つべきだ、という。Hiroが「外に干すのが*正しく*て、干せる状況なのに乾燥機を使うのは*間違っている*。数分で終わるような干す作業をしないで乾燥機を使うのは考えられない」と言うので、「それは違うだろう」ということになった。

Hiroが乾燥機をほとんど使わないのは知ってるから、その分電気代を多めに払ってくれというなら払うのは構わないけど、それはHiroの主張に賛成するからではない。洗濯機が乾燥機を内蔵してることは最初からわかってたわけだし。そちらが「正しい」、なんていう主張を撤回するなら、僕は(義務はないけど)話をまるく収めるために多めに払ってもいいよ、と答えた。もめるぐらいなら金で解決してしまえ、というのは普段の僕らしくない姿勢だけど、この多忙な状況ではそれで済むなら済ませたい。

Hiroはまだ納得いかないようだったが、「正しい正しくないの議論にしたいなら、僕は徹底的に闘うよ。実を取るか名を取るか選んでくれ」とせまったら、実を取ると言った。

でも納得してないんだろうけどね。来月の計算までに、僕がいくら払ったら公平だと思うのか決めてくれ、と言っておいた。ちなみに、Hueyにも相談したようだが、Hueyはことさらこの程度の光熱費を問題とは思ってないということなので、この件に関しては彼は無関心と思っていい。

本職ではない用事で会社に行き、一日中Excelを使った作業をした。プログラマーというのは、一般的にはWordとかExcelとかのオフィスツールについてそれほど詳しいわけではない。設計書を書いたり、作業項目をまとめたりでそこそこは使うけれど、あの膨大な機能のほとんどは使っていないだろう。

昨日のHiroの抗議の件だけど、ちゃんと伝わってないかもしれないけど、別に険悪になったりしてるわけじゃない。Hiroはめったなこと(Pamのボーイフレンド問題の時とか)じゃないとその手の主張はしてこないから、乾燥機問題について相当気になってたんだろうというのはわかる。そのへんも踏まえて、穏便に意見交換してるつもり。

業界のとある技術展示会に出るために有明へ。スピーカーのほとんどはアメリカから来日している。ただの商品の宣伝というセッションもあったが、ためになる面白いものもあった。今日と明日の二日連続なので、都内で泊まろうと思っている。

夜、出張にあわせてもらった転職の面接。2回目ということで、向こうの会社の社長と会う。1時間半ほども話したろうか。能力的には大歓迎だが、それほど年俸を上乗せできるわけではない、と言われた。自分の力を買ってもらえたことは素直にうれしい。お金だけの問題であれば、外資系に行けばもっとくれるよ、とその社長も言ったが、そういう会社のデメリットについても言ってくれたし、そのデメリットは自分も感じていたことである。

金があれば何でもやるのか、面白い仕事がしたいのか、実は転職なんてしたくはないのか、自分でもはっきり決まっていないのが問題なのか。ただ、うまいこと言ってだましてでも自分のところに入れることだってできるのに、こっちの身になってアドバイスをしてくれたその社長には感謝している。

いくつか調べておいたなかから、水道橋にあるサウナで泊まった。3150円なり。カプセルホテルも併設で、そっちは4200円だけど、人が少なかったので仮眠室でのざこ寝でもぐっすり寝られた。

ドナルド・マクドナルド氏は実在した。

三谷幸喜の映画「ラヂオの時間」で、「嘘くさい外人の名前」として出てくるドナルド・マクドナルド。この映画、海外にも輸出されていて、英語版のタイトルが"Welcome back, Mr. McDonald"なのだ(これは国際線でこの映画が上映されてて、その時の機内誌で知った)。

なにげなく業界ニュースを読んでたら、コンピューターチップの巨人Intel社にドナルド・マクドナルド氏がいるらしい。何を思って子供にそんな名前つけるかなぁ、とも思ったが。

会社から帰ったら3時だよ。Hueyがまだ居間でテレビを見ていた。「久しぶり」というと苦笑してた。実際3,4日ぐらい会ってなかったような。

休み(彼の休みは平日)は何してた? と聞いたら、一日は町田で日本語教室、一日は横浜で日本語教室だそうだ。ずいぶん入れこんでるねぇ。それにしても、無料のコミュニティスクールで日本語教室っていうのも、けっこうあるもんなんだね、しかも平日まで。

むかし、会社の英会話クラスに教えに来ていたJhonのホームパーティーに招待された。Jhonは典型的な軽いアメリカ人で、日本人女性と2回結婚している。2年前の2回目の結婚式では、2次会に招待された。

ちょっと前に、所属していた講師派遣会社を辞めたようだが、小学校の仕事やフリーの仕事で順調にやっているらしい。派遣会社の上司(日本人女性)に迫られたので辞めたと本人は言うが、女性に関してのトラブルが前から多いので、そのへんが本当の理由かなとも思う。僕も同じクラスの女性に相談されたことがあるので。ただ、こっちが男だと、何の問題もないいいやつなんだけどね。

酔って、「Akkyは俺の最初の生徒だったから感慨深いよ。それまで英語を教えるための勉強も何もしてなかったのに、ネイティブだってだけで会社がだいじょうぶっていうから」、ってあんた、そんなの初耳だよ。どうりで2時間ずっとアメリカンジョークを喋りつづけてたわけだ。系統だった授業よりもとにかく話すことだ、って偉そうに言ってたなあ。ほんとに調子のいい。

いろんなところで教えているせいか、交友も広いようで、関係会社のえらいさんとか、某ファーストフードチェーンの営業部長とかの大物と知り合いになった。呼ばれた人はみなそこそこ英語しゃべるし。これで仕事がうまくいったら課長島耕作状態だな。

ニュージーランド人Sから問い合わせ。「いいサイトだね。努力が伺えるよ。なるほど君のところは今はいっぱいらしいけど、僕もこの春東京に移るんで、もし空くようなことがあったら知らせてほしい。僕もNZで同じようなこと(つまり、自分のフラットの部屋を貸す)をやってたんだ。」なかなかいい感じである。部屋は空かないっぽいけど、いい部屋が見つかるといいね。落ち着いたら会って情報交換できるかもね、と返事した。

同じくNZ人S'から町田のほうの問い合わせ。19歳で、去年一度秋葉原のコンピュータ会社で働いてたそうな(18歳で?)。春に再来日して、渋谷の日本語学校に行くから、もし空きが出たら教えてほしい。あと渋谷から何分かかる? という内容。渋谷から何分かも宣伝ページに書いてあるんだけどな。ま、空きそうならメールします、と返事。

前にうちを見に来てくれたけど、その時は他の長期の人(Eikoの時だっけ)を入れたので断ってしまった人と、年賀メールのやりとり。この人もイギリスに居たことがあって、若いのに落ち着いて感じのいい人である。ちょっと前、an-anでシェアの紹介っぽい記事があるように中吊りで見たけど、男なのでan-anを買う勇気がなかった。という話があった。いつの号だろう。誰か持ってないかな。

本屋にいたら、有線でEternal Flameの日本語版がかかった。日本語の歌詞も違和感あったけど、歌ってるのは男である。それも若そうな。オリジナルはBangles。日本で言うところの、、、あれ? 日本で女性5人組ってないかな。まぁただの昔のアイドルなんだけど、これはしみじみするいい曲だ。邦題は「胸いっぱいの愛」だったかな。

青葉台の古本屋で、幕張8と花の慶次12をゲット。これで幕張はコンプリートである。100円コーナーだけでも忍耐があれば集められるものだ。

Pamに市役所から「市民税のお知らせ」らしきものが来ていた。開けて対処すべきかPamに聞くのも面倒なので、市役所に電話して聞いてみた。「本人はもう帰国してしまったんですけど」と言ったら、おまちくださいといって2,3分、電話の向こうで相談していた。ちょっと聞こえてたけど、開封してもらっていいんじゃないかとか、いやそれはまずいとか。

結局、市役所から返送用の封筒を送ってくれるので、それに入れて返送してほしいということだ。Pamが今年の住民税を払わなきゃいけないのかどうか知らないが、市役所はどう対処するんだろう。オーストラリアまでおっかけていくのかな?

普段、住民税は勝手に給与から引かれるので、このあたりわからない。それは二年目から引かれだしたので、日本の地方税は一年遅れで請求されるということか。だとしたらPamのような短期滞在者は捕捉できないだろうなあ。イギリスでは、Council Taxというのがあって、数ヶ月おきに役所に払い込んでいたから、地方税を払わずに逃げてきたとは思ってないが。

香港のLから、その後どうなったかと聞くメールがあった。そういえば忙しくて忘れていたと、不動産屋に電話したところ、三軒茶屋の物件は、売主が迷ってて、とりあえず広告はやめたらしい。また動きがあったら連絡入れますよ、と言われたが。Lにもその旨伝えるメールをした。彼女はまだ部屋探ししているようだ。期待をもたせて申し訳なかったが。

渋谷projectにあいついで問い合わせ2件

一件は日本人で、同年代の男性から。6畳はちょっと狭いと思うけど興味あります。とのメール。値段が問題なら、競売物件とかはどうでしょうね。ともあった。

実は日経新聞とかに載ってる競売物件の公告はよくチェックしてるんだけど、閲覧、入札、開札、その後の手続きは知らないが、数回にわたって都心の裁判所に行かないといけないのが、一番のネックと言えるだろう。役所だから平日しか開いてないし。今週の毎日1時に帰宅という状況はさすがにひどいけど、普通に勤めてる人でも、なかなかそんなに休めるもんじゃないだろう。土日サービスする気がないなら、こういうところをネットに載せて簡略化してほしいけどね。くだらないインパク(見にいったこともないけど)とかやるよりはさ。

4日連続で午前様。明日も川崎に出張だ。日曜も仕事しないといけなさそうだし。こんなに働かないと稼げないというのは、無能なのか?

川崎で出張の用事を済ませ、帰ろうとしたところ、駅前でカット1000円の床屋(美容室?どっちだ?)を発見した。なんかちょっと怖いけど2Fに上がって入ってみた。自販機でチケットを買うという牛丼屋のようなスタイルで、狭いスペースにずらっと椅子が並んでいる。店員にカード型のチケットを渡して座る。

薄利多売ということで「10分でカットできない注文はお受けできません」とか張り紙があって、僕も特に細かい希望はないので、隣の店員の頭を指して、「あれぐらいで」で済ませてしまった。

ほんとにカットだけで、ちゃんと10分ぐらいで終わった。仕上がりは、まあ恥ずかしいというほどひどくもない。こんなんでいいから、うちの近くにもできないかな。

うちは大規模マンションの中にあり、隔週行われる古紙リサイクルには相当な古雑誌、古本が出される。そんなわけで、おもしろそうな漫画や雑誌があれば、とりあえず拾ってきてしまう。古本屋の古本でも気持ち悪くて買えない、という友人もいるので、人によっては抵抗あるのかもしらんが、僕は読めれば気にならない。

こないだは、池上遼一の一連のシリーズ(クライング・フリーマンとか傷追い人)をシリーズで拾ってしまった。自分で買うほどの漫画ではないが、学生の時にスピリッツで読んでたので懐かしい。

しかし、読んでるとなぜか違和感が。「笑えるオチがない」のだ。いつのまにか、「魁!クロマティ高校」(わからん人にはさっぱりわからんね。池上遼一似の絵柄のギャグ漫画)にすっかり影響されていたようだ。

PamがHiroに語ったところによれば、「帰国したら大学生になるわけで、メルボルンで安く暮らすにはまたシェアしなきゃいけないとは思うけれど、もうシェアするような年代じゃなくなってきたから、若い人と一緒に住んでやっていけるか不安だわ」、と言ってたんだそうだ。Pamより歳くってる僕の立場は?

うー。帰ったら1時半。これで日曜から4日連続で12時過ぎだ。

Ryanからメール。近況。愛知の日本語学校に行く計画はやめたらしい。毎回違うことを言ってる気もするが。スチュアードの試験の結果待ちで、前と同じ倉庫のバイトを続けてるそうだ。

月一の業界の勉強会へ。高田馬場。一日かけて技術書を読むが、疑問点を指摘しながら読み進めると40ページしか進まない。内容は濃い。

数日前の留守電に、三軒茶屋の例の中古マンションが見学可能になったという連絡があった。売るのやめたのかと思ってたが、売主が値段を上げて売ることにしたそうな。夕方連絡して、高田馬場からの帰りに見学に行った。住宅密集地の中で1Fなので、どの窓を空けてもすぐ壁だ。値段が安めだったので覚悟はしていたが、内部も相当にボロボロだった。特に風呂場はタイルの剥がれが激しく、買ったとしてもリフォーム代がかさむだろうなあ。部屋は3つで振り分け、リビングが広いのは○。

もともと三軒茶屋がベストとは思ってないし、元の値段から1割以上上げられていたので、検討しますといって去ってきた。元の値段からでも値引き交渉しようと思ってたぐらいだから、ちょっと難しいかな。売れ行きがかんばしくなければ、向こうから電話してくるだろうから、そうなったら値下げ交渉するぐらいにしておくか。

Hueyがドアを、じゃない襖をノックしてきた。珍しい。話があるが時間があるか、というので、どうぞ、と言うと、「Hiroが昨日、僕がテレビを見てるのに何も言わずにチャンネルを切り替えた。それから、シャワーを浴びてる時に火力を弱くしたり強くしたりしたんだ。」

へえ。でもすぐそこでHiroが聞いてるぞ。何で僕に言うんだ? と思ったから「Hiroに言えば?」と言ったら、Hiroもなんか怒った口調で「そうだよ、何で僕に言わないんだよ」と言ってる。

「何でこんなことをされるのかわからないが、そんなevilなことをする奴と話しても無駄だから話さない」とか言う。しかし僕に言ってみたところで解決するか? と言ったら、もういい、といって自分の部屋に戻ろうとした。(続く)

(続き)「ちょっと待ってよ。何か言いたいことがあるなら直接Hiroに言えばいいし、直接話しても感情的になるっていうなら、僕がここで聞いてるからさ」といって、二人を話し合わせた。

Hiro:シャワーの火力を弱くしたりなんかしていない
Huey:じゃあテレビのチャンネルは? 目の前で勝手に変えたじゃないか
Hiro:Hueyはパソコン使ってたし、カップメンも食べてたから
Huey:いや、その時はパソコンは使ってないね。テレビを見てたんだよ。それを、いきなり来てチャンネルを変えたんだ
Hiro:...なんで日本語で話さないんだよ。日本語で話す努力もしない失礼だろう。ここは日本だぞ。
(Akky:どうも本当にやったらしいな。話をそらすにしても、これじゃ逆効果だ。こんなのフォローできないよ)
Huey:話す必要なんかないね。僕は忙しいし、僕には日本人の友達はいっぱいいるんだ。日本語は彼らと話すからいいんだ。フラットメートと友達になる必要はないんだ。はっきり言って、おまえみたいなタイプとは友達になりたいなんて思わないね。でも、一緒に住むことはできる。僕は自分の場所を一定の金額で確保してるだけなんだ。友達になるようなことは期待しないでくれ。僕はただ敬意を払ってほしいだけなんだ。
(Akky:他に友達が居ようが居まいが関係ないだろうに。それにしても、「おまえとは友達になりたくない」って直接言うのは、敬意払ってるんだろうか。)
Hiro:...悪かったよ。チャンネルを勝手に変えてすいませんでした。
Huey:へっ。どうせ悪いと思ってないんだろ。

と言い捨てて部屋に戻っていった。

フラットメートと仲良くする気はない、とか言いきっちゃうなんて、嫌な奴だとは思うけど、チャンネルに関しては確かにHiroが悪い。Hiroに見ている番組のチャンネルを変えられたことは、僕もあったし、Pamも同じ事をされて相当怒ってたのは覚えている。でも、Pamは僕を見て「今の見た?」みたいな顔をしただけだったし、僕は自分の部屋に戻って自分のテレビをつけただけだったけど。

僕は、育ってきた環境が違えば、まぁそういう人もいるかな、ぐらいにしか思わなかったから。あるいは、Hiroの将来(おおげさか)のために注意すべきだ、と思うほど親身でなかっただけかもしれない。(続く)

(続き)Hueyの部屋まで言って、シャワーの件は、キッチンでお湯を使えば火力が弱まることもあるし、わざとそんなことはしてないと思うよ、と言っておいた。でもチャンネルについては、Hiroが別にEvilにふるまってるわけじゃないんじゃないか、Hiroからみていかにもテレビを見てないように見えたのかもしれないよ、とフォローしようとしたものの、Hueyはチャンネルを勝手に変えないというのは「ユニバーサルなルールだ」とか言う。なんでそこまで大袈裟に言うかな。

二人の真ん中で、Hiroも何が悪かったか理解したわけだから、もう2度とやらないだろう、これで解決ってことでいいんじゃないか、と言って形だけでも納めた。

結局、僕には直接関係ないもめごとに1時間ほどつきあって、円満とはいかないまでも一応の解決を見たのに、Hueyは一言の感謝も述べなかった。他人には自分をrespectしろというのに、他人に気を遣わなさすぎとも思うが、僕もHueyと何かを論じても虚しい結果になるのはわかってるので、もちろんこんなことを言う気力もない。気が重いね。

帰りにエレベーターでHiroにあった。今日からバイトを始めたそうだ。リビングでHueyにチャンネルを変えて良いかと「日本語で」聞いてた。ささやかな意趣返しといったところか。

台湾の大学時代の友人からメール。仕事で中国に来ているとのこと。民間人は普通に中国に行けるんだ。知らなかった。夫婦で独立してやってるビジネスらしいが、うまくやってそうだ。「Akkyのところの会社で、何か中国で売れそうなものがあれば一緒にやりましょう」って書いてあったけど、どうかなあ。