2000年問題に備えて、正月は出勤なのだ。その代休を3日から取ろうと思う。せっかくだから旅行しようと思い、Delta航空のマイレージも溜まってるので、荒ぶる漢の魂あふれる街ソウルに行くことにした。しかし、電話で聞くと、行きは取れるが帰りの分の座席がないと言われた。マイレージ用の予約枠というのがあり、それがもういっぱいだそうだ。「もうちょっと早くに予約を入れられたほうがいいですよー」。とほほだ。

しょうがないので、他に行くことにする。H.I.Sに電話して聞くと、新宿本社なら当日でも航空券が買えるらしい。急遽、サンフランシスコの友人にメール&電話で、泊めてもらう約束をした。チェコとイタリアにもあてがある(と思う^^;)のだが、言葉も不安だし急なので、一度行った事があるのだがサンフランシスコに行くことにした。知り合いも3人ほどいるし。

H.I.S新宿へ。サンフランシスコ往復は49,000円(安い)からあるが、当日発券できるのはUnited Airの72,000円か、Vancouver経由のCanadian Air64,000円のどちらかのみ。これから行きたいのだが、といったら、担当の女の子(美人)はびっくりしていた。ディバッグ一つだしね。結局、直通で行くことにした。前々から、UAのマイレージ会員にも興味があったので。そのまま京成で成田へ向かい、出発

東行きは一日が長い。貧乏性なので寝ずに映画を見てしまう。こないだのVirgin Airはエコノミーでも専用TVがつき、8つの映画から選べ大満足だったが、UAはスクリーンのみでしかもたった2本。トーマスクラウンアフェアーは、話もまぁまぁ、なんだかため息が出そうな金持ちの話であったよ。ピアース・ブロスナンは、007ではなく、昔日テレでやってた探偵レミントンスティールのイメージに近いか。Bowfingerはまだ日本に来てないかな。ドタバタ映画撮影コメディーで、結構面白かった。

帰りの飛行機は偏西風に逆らうので、飛行時間がちょっと長くなり、映画は3本。

シックスス センスは、こんな時でもなきゃ絶対見ないね。お金を払って恐い思いをするなんて信じられん、と思ってるが、眠れないんだからしょうがない。ホラーといっても、「うぉぉぉ」とか「ぐわぁぁ」という感じの映画ではなかったので大丈夫だったけど。ブルースウィリスは、少年との共演が多いな最近。

Runaway Bride(プリティブライド)、実はプリティウーマン見てないが、俳優が同じだけで話の関係はない。どうせおっさんになるなら、リチャードギアのようなおっさんになりたいものだのう。

最後はノッティングヒルの恋人だ。ジュリアロバーツニ連発。この人今いくつなんだ? 可愛いじゃないか。記者会見のシーンは、絶対ローマの休日を意識してるね。3本の中ではこれかなぁ。どれも5点満点で3点ってとこか。

帰国。友達に会って回っただけで、ろくに観光してないので、あまり書くこともないな。

Pageから返事が来ていた。必要ならデポジットも郵送する、など、かなり熱心だ。気になるのはメールの内容で、nowがknowになってたり、やたらと誤字が多い。学がなければ粗暴かも、なんてのは偏見なのだが、メールの内容もどうもシンプルで、どういう人物なのか不安になる。

Ryanからメール スイスでの暮らしはあまり楽しくなく、来年早々には東京に戻りたいと思う、また部屋を借りていいか、とある。Ryanにはどこでも稼げるような特殊技能があるわけでもないし、日本で英語教師をするのがもっとも割がいいのはわかってたので、以外でもない。ただ、前に貸してた自転車はもう自分で使っているし、家賃も値上げしている。そういうのを伝えても、まだ町田に住みたいと思うだろうか。それとも、友達がいのないやつと怒るだろうか。

Brianからメールの返事がきた。結局、うちには住まない、ということだった。うちの良い点、悪い点を並べ、どうすればもっと魅力的になるだろうという質問にも、丁寧に答えてくれた。信頼のおけそうな人だったので惜しいが、無視する人だって多いのに細かな返事をくれたことは単純にうれしい。

Pamが現れない。12日には部屋に入ると言っていたのだが。デポジットはもらっているのでこちらの問題はないが、連絡もないのでちょっと心配だ。

Gregoryという人物からメールでの問い合わせ。1月の1ヶ月だけ日本に来るが、部屋は空いてるか、日本語が喋れないけど、1ヶ月だけのバイトをできるようなところを知らないか、という内容。レジュメまでついてる。

1月10日まで部屋は空かない。もし皆が許せば、10日まではラウンジで寝るという手はあるかもしれないが、他の場所を探しておいたほうがいいかも。それから、観光ビザで仕事するのは違法だろうし、1ヶ月だけのバイトなんて簡単には見つからないと思うけどなぁ、と返事した。

家に帰ったらPamがいた。鍵の開け方もEikoさんに聞いたらしい。いくつか最低限の説明をとりあえずした。

Pamを、英語の特訓をしてる大学時代の先輩に紹介した。とりあえず昼から半日授業をしてみて、毎週続けることで合意したらしい。先輩はなかなか面白い人なので、日本人ともっと知り合いたいと思ってるPamにもいいんじゃないかな。

帰り一緒に家に向かってる時、近くのアパートの前に家具が大量に捨ててあった。「こういうのを拾うと日本では犯罪か?」と聞かれたので、別にいいんじゃないかな、と答える。色々あるので二人で検分してみた。最初はライティングデスクを持っていこうかと思っていたが、部屋が狭くなりすぎるので、結局カラーボックスを2つだけもらっていった。

Tokyo Classifiedで部屋を探している広告の人に、毎度のことだが案内メールを送った。今回、"Central" Tokyoと書いてないのは一人だけ。

昨日メールを送った人から返事がきた。日本人の女性。その後も何回かメールでやりとりし、26日に部屋を見に来てもらうことになった。

Pamに、郵便局から配達時不在通知が来ていた。「これ何?」と聞かれたので読むと、うちの郵便受けに入りきらない荷物を持ちかえったらしい。

なるほど、あらためてみると、日本語が読めないとなんの案内だかぜんぜんわからないな。「また送ってもらう」「近所に預けてもらう」「会社に送ってもらう」「送ってもらう郵便局を決めて、取りに行く」のどれかを選んで送り返せばいいんだよ、と説明した。

帰宅後、Pamとの会話。クリスマスはどうするか、と聞かれたので、「とくに何もしないなぁ、キリスト教徒じゃないし」と言ったら、笑って「私だってキリスト教徒じゃないわよ」と言われた。「でも日曜の朝はみんな教会に行くんだよね、イギリスにも教会はいっぱいあったよ」といったら、「日本にだって神社やお寺ばかりじゃない。私は日本人はみんな仏教徒なんだと、(来る前は)思ってたわよ」と切り返された。

クリスマスに限らず、もともと季節行事に興味が薄いのだが、今年は一人なので普段に輪をかけてクリスマスに無縁な生活をしている。

3,4日前にTokyo Classifiedで見つけてメールしておいたMaoriさんに部屋を見せた。日本人の大学生。Tokyo Classifiedに広告を出してるくらいだからフラットシェアに慣れてるのかと思ったが、その広告自体も友達が出してくれたとかで、Tokyo Classifiedを呼んだ事もないらしい。

建物全体が外国人向けの施設のようなものをイメージしてたようで、どこにでもあるただのファミリーマンションの一戸だというのは、見てみるまではわからなかったそうだ。

家賃も安いし、悪くないという印象を持ってもらえた(たぶん)と思うが、実際に住むには、田舎の両親の許可を得ないと、ということだ。日本人にはなじみのないスタイルなので、たぶん説明するのは大変だろうな。許可が出るようなら、また連絡します、とのこと。

Pamは今日から、彼氏と青春18切符で旅行らしい。行き先も決めてないようだけど。おすすめがあるか、と聞かれたが、年末は掃除して帰省するか、海外に行くのが主流みたいだから、あまり観光向きの季節ではないね〜、と答える。行くとしたらスキー場か温泉かな、でも温泉は西洋人には熱すぎるだろうね、と言ったら、そうそう、と言ってた。本当に困って、日本語の助けが必要なら、電話してくれ、よい旅行を、と言って会社に向かった。

フラットシェアの紹介ページを、今後どう作っていくか、悩んでいる。おそらく、「英語を覚え、外国人と仲良くなる」のを目標として書いていけば、最も受けが良いことだろう。ただ、実際には、決して外国人イコール英語、ではないし、ある意味、英語圏からの人なんて、文化的には似たり寄ったりで特徴がない。 部屋探しで特に差別を受けてるのは、どちらかというとアジア系、イスラム系、南米系の外国人だと思うし、あまり英語英語って言うとそのあたりを無視してるような気もする。これまで部屋を見に来た中にも、ペルー人とかケニア人もいたんだが、残念ながら条件の折り合いがつかなかった。

フラットメートが二人ともいないので、家がみょーに広く感じる。プログラマーとしては、2000年問題に備えるために、ずっと出勤なのだ。

そういえば、世間一般のイメージでは、プログラマーよりSE(システムエンジニア)の方がかっこよくて高級な仕事らしい。これまで、例えば、電気製品の比喩でいうと、コピー機を設計開発する技術者がプログラマ、運んでいって設置し、客にあわせて設定するサービスマンがSE、みたいに思っていた。SEはよく客先に行くけど、プログラマは普通お客とは会うことないし。そういう矜持もあって、プログラマを名乗っていたんだけど。

調べてみたら、いまどきの広辞苑には載ってるんだね。SEは、「コンピューター‐システムの開発・設計・運用に携わる技術者。」だそうだ。

検索エンジン経由の一般読者(いるんだね)から質問メールがきた。 「外国人ハウスに泊まって英語を覚えてみたいんですが、どこにあるかわかりません。教えてください」とのこと

いわゆるガイジンハウスについての紹介を急ぎ書き、追加してみた。 フラットシェア自身に関係しないのだが、とりあえずおまけとして入れておく。

2000年問題に備えて出勤。明日も出勤だ。

とんでもないことに気がついてしまった。これまでずっと、「少しずつ」ではなく「少しづつ」である、と思っていたのだが、なにげなく広辞苑をひいてみると、「少しずつ」が正しいのだ。いったいぜんたい、いつからこの間違いをしてたのだろう。確かに、漢字変換しても、「少しづつ」の時は「少し筒」になりやがる。きっと「しょーがねーなぁ、パソコンはよぅ」とか思いながら、わざわざ間違ったほうに直してたに違いない。30年も生きておきながらこれかぁ、とも思ったが、次の千年紀に間違いを持ち越さなかっただけでも良かったのかもしれない。もちろん、全部のページを検索して証拠隠滅だ。