サンフランシスコで買ってきた中国茶を、おみやげとして会社に置いたが、あんまり売れてない。ジャスミン緑茶、プーアル茶、ライチー紅茶の3つ。
ティーバッグ100袋入りで$3,4なんだよね。安い。
P社で世界の歴史。SAIの大逆転勝利。前半飛ばして目立つと、ロクなことがないということか。
晩御飯は大門の牛角
社員バス旅行で東京に来た母。昨晩は妹夫婦と外食したらしい。今日はお台場自由行動だということで、フジテレビ前へ迎えに行く。
ビッグサイトは仕事で何回か行ったけど、こっちのほうは、ビルがあって、ひたすら店がたくさんあるなあ、という印象。買い物しない人はどうやって過ごすんだろう。小香港の中の中華料理屋で昼ごはん。
取材を受ける。今回のは、書店売りじゃなくて不動産屋の広報誌。
アクセス数が普段の倍ぐらいになっている。どこかで紹介されたのかな?
サンフランシスコに帰る日が決まった。あと一ヶ月。こんどは延長はない、と思う。
今の外人ハウス、カプセルも併設してて、10人ぐらいがそちらのプレハブに住んでるんだけど、ここに住んでるMarkという英語教師が、話し好きでいろいろ話しかけてくる。
LA出身のアメリカ人なんだけど、卒業後韓国で3年ほど英語教師をやってたらしい。その後最近日本に来て、千葉の中学校で教えてるとか。
カプセルは、上下2段になった小部屋で、3万ちょっとで都心に住めるから、寝るだけでいい、と割り切った人にはいいかもしれない。外人ハウス本体より、さらに年齢層が若いみたいだ。
カプセル側の共同キッチンに招待されて、チキン料理を振舞ってもらった。
ここのところのアクセス数倍増は、どうも週刊プレイボーイらしい。読者の方からメールで教えていただいた。
もう前の号なので、記事は確かめられないけど、プレイボーイらしいというか、女性とシェアするとナンパしほうだいとか、家賃の代わりに体で払う女性が多いとか、そんな記事だったそうな。
たしかに、シェアからつきあう人もいるし、体で払う人もいるんだろう。それはそれで自分の考えでやってるだろうから、お互いの目的が一致すれば、好きにすればいいと思う。
でも、記事はあまりに馬鹿っぽく、「シェアする女性はみんなそうだ」みたいに書いてあったそうな。なので、これから先、勘違いした男のシェア募集が増えてくるかもしれない。
共同スペースのソファで新聞を読んでたら、Markが来て寿司食いに行こうという。いいよ、と言って駅まで歩いたら、なんと吉祥寺の回転すしに行くんだと。
やだよそんなの、神楽坂にあるじゃん。とゴネたが、同じカプセルに住んでる寿司職人のリョウヘイが、来週からオーストラリアに行くから、職場に行って驚かせたい、んだと。
リョウヘイ君と面識ないのになんで僕が、と思いつつもつきあってしまうところが、暇じゃないのに暇な僕。しかし、Mark、電車の中で携帯忘れた、と抜かし、吉祥寺についたら店の場所が思い出せないといって、ぐるぐる歩き回らされた。
「そうだakky、このへんに回転寿司がないか人に訊いてみてくれないか?」「あのなあ、このへんだけでもそんなもん数十軒あるわい」
結局見つからなくて、「送別しようという気持ちがだいじなんだ。吉祥寺まで来て探したことを伝えればリョウヘイもわかってくれるさ」とめげてない。せっかくだから当初予定通り寿司でも食おうか、と、そのへんの回転寿司で寿司を食う。なにしに吉祥寺まで来たんだ。
Markと寿司食いながら話してたときに、面白いことを言われた。
いつもダイレクトなMarkが、「聞きにくい話なんだけど」と珍しく前置きして、「日本人はどうして黒人を差別するのか?」と言う。「差別されたの?」と訊いたら、Mark本人は差別されたことはないという。でも、他の在日黒人たちがよく差別されたと話しているとかで、気になっている話題らしい。
「街でじろじろ見られることとかを差別と言ってるの? だとしたら、見かけが一人違う人が見られるのは、ものめずらしいからでしかたがないよ。僕もイギリス(の田舎)ではよくじろじろ見られた」と言ったら、それは差別だとは思ってないという。Markも、何年も韓国に居たから、もう周りの人がぎょっとしたり、注視してきたりするのは慣れてるらしい。
僕の回答はこうだ。「ほとんどの日本人は、日本人以外はみんな差別してるよ。別に黒人だけじゃない。韓国人、中国人、他のアジア人も差別するし、白人は逆に優遇する人も多いけど、それもここ数十年の話だし、白人にしたって、よそ者扱いで対等に接しないのは同じ。」
「自分たちと違うものに対して警戒したり拒絶したりするのは、人間の本性だと思う。人はなるべく異質なものとは関わりあいたくないんだよ。そういう拒否感を、頭で考えて抑えたり、さらに違いがあるということを楽しめたりするようになるには、知識とか経験とかが必要なんだと思う。そういう機会の少ない人は、どの国の人だろうと差別する側にまわるだろう。合衆国はより異質な人が回りにいるし、そこのところの法律や教育はまだましだから、見える差別は少ないだろうけど、差別があるのは同じでしょ」
というふうに話したら、やっぱりお前は変だな、と言われた。僕以外の日本人、彼の中学校の同僚とか、社会人クラスで教えるときの生徒とか、に日本での黒人差別について聞いたときは、みんながみんな、「日本に黒人差別なんてないよ」、と答えるんだそうだ。
「そりゃあれだ、実際にあるかないか、という話と、あってはならない、という建前がごっちゃになってんだな」と説明したが、そんなことを混同するか? と腑に落ちないようすだった。