夜、Monicaから電話。なんか忙しくてメールも読んでなかったらしい。部屋の件は僕が取ることで問題ないそうだ。明日行ってデポジットを払い、契約することにした。現金で払ってほしいんだけど、と言われて、なんでだろうと思いつつも了承する。

Chrisが、家中のものを集めてリビングに置いている。明日ガレージセールをするそうだ。明日は家にいるか、と聞かれたので、なんで、と聞くと、知らない人が来るときに一人だと心細いから、ということだ。弟のGregが来る予定だけど、10時までは来られないみたいなので、とも。

やっぱり、ここを見学に来たときや入居日にGregがリビングでテレビを見てたのは、安全を考えてのことなんだな。とわかった。そうだろうと思っていたけど。これもシェア生活の知恵ですか。

大きな家具類については、希望価格のリストを作ってた。僕が今借りて使っているパソコンデスク、僕にだったら割引してあげるよ、と言われた。

朝電話をかける。まだ契約書書いてないから、30分後ぐらいに来て、と言われる。ちょうどいいやと思って、途中のチャイナタウンで現金を引き出そうとしたら、$500以上引き出せない。そういえば一日に引き出せる額の上限があったなあ、と思い出す。結局、日本から持ってきた円建てのクレジットカードで足りない分を入手。ちょっともったいないけど、円高に振れてるからいっか。

11時半頃訪問。リビングルームで、彼女の手書きの契約書を読んでサイン。デポジット(1ヶ月分)を現金で渡す。なぜ現金がいいか質問したところ、大家にも現金で手渡ししているから、ということだ。

チェックの郵送事故なんかがあまりに多かったので、Monicaはチェックを使うのが嫌になったということだ。電気やガスも現金で払ってるというので、いったいどうやって、と聞いたら、チャイナタウンの中に現金でそういうのが支払えるところがあるんだって。

チェックの郵送事故などが多いという話は聞いてたけど。どこまでほんとなのかな。チェックの使い方が悪くて、銀行にチェックブックを取り上げられたとか、そういう可能性もあるかも。悪い人には見えないけど、そのへんまで見分ける能力は僕にはない。

夕方、BARTに乗ってOakland Collesiumへ。対Seatle Mariners戦。イチローは3番を 打っている。アメリカではいちばんいいバッターが3番を打つので、たいしたもんだと思う。ちなみにジャイアンツのバリーボンズも不動の3番。

しかも、球場に日本人が多い。敵地なのにシアトルの活躍で拍手が聞こえたりする。僕らはまあ、地元だし、心を鬼にしてイチローにブーイングを送った。イチローのブーイングがいちばん大きかったのは、イチローが一流選手と認められているからだ。

試合は、いいところなしで1対4で負け。最後は佐々木が出てきて簡単に締められてしまった。寒い中の観客も、たった1万4千人と、これまで見たなかでも最も寒い試合だった。ま、イチローは5の2だし、佐々木はセーブだし、日本人的には良かったということにするか。

電話会社に電話して、引越しを伝える。電話は同じ日に移せるけど、ADSLはだめみたい。引越ししてから数週間は、またネットにつなげなくなるかも。モデム使って電話すれば別だけど。

電話をつけてから2ヶ月も経ってないので、係員に「たいへんですねえ」と同情されてしまった。まあしかたのないことってあるよね。

引越し業者探し。最初は個人広告でトラック持ちの一般人を探そうと思ってたけど、思ったほどそういう広告がないので、ネットで検索した。希望日や荷物の量(ポンドで荷物の量を申告しろ、とか言われて、よくわからんので適当に入れた)を入れて、10社くらいに見積もり依頼が送られたようだ。

その日のうちに、3社から返事が来た。だいたい、作業員二人で一時間$80ぐらいが平均か。一時間いくら、という料金って、作業員の仕事がのろかったら料金増えるんかい、と思うんだけど。

ベッドを買ったせいで、あまり身軽とはいえない引越しになりそうだ。2時間ぐらいで住むといいなあ。

Chrisから会社にメール。どうせ僕は深夜まで帰ってこないし、そういえば明日からシカゴに出張だとか言ってたな。

「まず最初に、良いシェアメイトでいてくれたことに感謝します。新しい住所をメールしてくれたら、デポジットと使われなかった分の家賃は、来週シカゴから帰って来しだい、そこに送ります。引越しのときに、あなたにあげたPC机を持っていくのを忘れないでね。Akkyとのシェアは楽しかった。Akkyの次の住みかがいいところでありますように」

実際には、いつも家にいないし、英語が通じないこともあるし、そんなに楽しいシェアメイトだったろうとは思わないけど、まあ邪魔なやつではなかったわな。自分で自分を評するなら。

社長と同僚(ともに日本人)を、僕が1番うまいと思う中華料理屋に連れて行き、$17でこんなうまいものが食えるのか、と絶賛された。ここはみんなで頼んだ料理をつつくタイプの店なので、一緒に行く人がいないとこれないんだよね。今回のことで、また来るチャンスが増えるといいな。

ネットで見積もりした引越し業者が、メールの返事をぜんぜんよこさないので、仕方なく電話。電話は怖いのだが。。。

明日引越ししたくて、見積もりはもらってるんだけど、、というと、「なにぃ、明日? そんなの無理無理」とか一蹴される。じゃあ明後日は、といったら、なにか調べてて、午後なら大丈夫だと。

作業員二人で、一時間$79というレートなんだけど、最低でも3時間分は払わなければいけない、ということで、けっこうな引越し代になってしまいそうだ。(さらに税金とかチップも必要らしいし) 車で5分のところで、どうみても3時間かかるはずはないが。

金曜日、たまには早く帰ろうと提案し、日本人同僚と(アメリカ人は同僚と飯食いに行ったりはしない。少なくともうちの会社では)飯屋へ。社長が知ってるユニオンスクウェアの近くにあるRyokoという日本料理屋へ。

昔の会社にいたときによく来てたらしい。昔は日本人ばっかりだったそうだが、最近は駐在員も減ったし、アメリカ人がメインになってるそうだ。ラーメンに、肉じゃがとかしらすおろしとか、いろんな皿を適当に取って、12時頃までだべっていた。酒も飲んでないのに$28もかかったけど。

朝4時、携帯に突然の電話で叩き起こされる。母だった。「あんた元気にしとっかと思って。ところで今そっちは何時ね?」元気も何も熟睡してましたおかあさん。

「メール送ったけどいつも"Can't なんたら"ゆー変な英語の返事が返ってくるばかりやし」って、それはあて先が間違ってるんだと思う。一回もメールなんかもらってないって。

母の話では、父は何度か電話をかけようと試みたらしいが、一度も僕のところにつながらなかったのであきらめたとか。

午前中は荷物のかたづけ。引越し業者は14時から17時の間にくるということで、パソコンの配線を外したり、本や書類をダンボールに入れたり。

業者が来たのは16:30。若い男二人と巨大なトラック。まず契約書を読まされて、いろんなところにサインをさせられる。ベッドは分解してまとめるが、他の荷物はだいたい箱に入っているので、そのまま持っていく。作業中の二人は、何語かわからない言葉でやりとりしていた。

一緒にトラックに乗って新しい家へ。5分ぐらいで到着。荷物を持ち込ませて終了。ちょうど2時間だったが、最低3時間というしばりがあるので、$79x3で$237払う。あとチップを$20

荷物を入れたら、それらしい部屋になった。今度の部屋も、前よりはかなり落ちるけど、高いとこにあるから景色は悪くない。広さは広くなったし。

Mozilla partyという、業界の人じゃないとなんだかわからないだろうけど、知ってる人は知っている催しがあるということで、EricとMissionにあるナイトクラブへ。

22時。入口でパスポート(21歳未満入場禁止 - 酒が売られてるため)を見せて入る。正面のフロアと、奥にもう一つフロアがある。フロアの中央には踊る人達。それなりに盛り上がっている。Ericはあまり踊りたがらないようだが、むずむずしてきたので中に入って踊る。

1時ぐらいまで、踊ったり休んだり。途中、ストロボライトの中でバトンをまわしたり、格闘風ダンスをしたりという出し物もあって、なかなか楽しい。

後ろのスクリーンには、Mozillaのソースコード(プログラム)が延々流されていたが、それ以外は特にふつうのクラブと変わらない。ただし、プログラマの集まりということで、さすがに女の子は少なかった。男女比10対1ぐらいか。Ericがしきりと僕にナンパさせようとしたが、日本語でさえ苦手なのに英語でナンパなんてできないよ〜。

今晩の食事は、同僚が行きたいというので、ユニオンスクエアに近い堂島庵という日本料理店へ。チキンカツ定食で$15。おいしかった。

その後、すぐ近くのTokyoビデオというレンタルビデオ屋に連れて行かれた。コミックのレンタル始めました、とあったので、なにぃぃぃ、と思ったが、棚二つ分ぐらい、それもあまりおもしろそうなものもない。マンガ喫茶が恋しいなあ。

日本のテレビ放送をそのまま撮ったようなビデオが、たくさん貸し出されている。ドラマも、バラエティも。日本語放送も見てないし、借りてまでみようとは思わないけど、駐在員(日本と同じ暮らしをするための手当てを余分にもらってる人。わたしゃしがない現地採用)とかはこういうの借りて見てるんだろうなあ。

店の奥のほうには、アダルトコーナー。レンタルだけじゃなく販売もしてるようだ。日本語で「お土産用」とか書いてある。お土産用って、公式には日本には持ち込めないんじゃないの? とか思うが、世の中そんなもんだ。

夕方ひとつの山を越えて、さあこれで週末が迎えられる、と思ったら、他の問題発生。結局深夜まで残業。やってもやっても仕事が進まない。前任者(とうにいない)に言いたいこともいろいろあるが、できることからやっていくしかないよなあ。

1.5倍の時間働いて、それでもうまくいかないところもあるけど、それでも自分のやっていることややり方については、かなり満足している。

間違ってると思ったら面と向かってそれを言っても、相手が気分を悪くするわけでもなく、討論の結果納得したらなんのわだかまりもない米国流も、自分に合ってる気がする。その分日本とのやりとりで、つい思ったことをそのまま指摘してしまい、しまったと思うことが増えているけど。

こんどのところは、洗濯機は個人もちではなく、地下の倉庫にコイン式の洗濯機と乾燥機が一台ずつある。洗濯が$1, 乾燥が50セント。すぐ近くにコインランドリーもあるけど、こちらは$1.75と25セント/8分なので、外よりは安い。

Chrisに電話して、鍵を返しに行く。同時にチェックでデポジットを返してもらう。次の金曜に引越しなのに、あまり売れてないみたい。先週はシカゴ出張だったからしょうがないだろうけど。何か欲しいものは、と聞かれたので、洗濯カゴ、ビーチタオル、ゴミ箱、ナイトスタンド、シーツを買うことにした。Chrisはくれる、と言ったんだけど、買えば金はかかるし、$20ぐらいだそうとしたら、$5に値切られてしまった。

すぐ近くでやってるNorth Beach Festivalを見に行くつもりだったので、買った物はまた後で取りに来ることにして、フェスティボーを見に行く。広場はオイスターフェスティバルのときと同じ。ステージで音楽をやって、まわりのテントで食べものや酒を売っている。ケイジャンのテントに並んで、よくわからない料理を買う。$6。$10だしたら間違えて$5札を一枚混ぜて$9ドル返してきたので、「お釣り間違ってるよ」と返したら、"Thank you, honest guy."と言われ、馬鹿にされたような気がする。それを持っていって、広場に寝転がり、演奏を聞く。

それ以外の通り(メインのColumbusじゃなくて、裏手にまわった道)では、テントでいろいろなグッズを売っていた。絵、写真、工芸品、織物など、ゲイジュツっぽいもの。とにかく人でいっぱいだ。

Chrisの家に戻り、買ったものを受け取る。礼と別れをつげた。猫のLinusにも。ケーブルカーは観光客満載で乗せてもらえそうにない。歩いて帰宅。

同僚が車を買った。家も借りた。ということで、車を見せてもらうのも兼ねてColmaのターゲットに連れて行ってもらった。同僚は、日本から布団が届くまでこれで寝る、と寝袋を買っていた。

僕も、誰か友達が遊びに来たときのために寝袋買おうかな、と思ったが、ゴールデンウィークだって誰も来なかったし、そういえばイギリスの時も誰も遊びに来なかったから、実際誰かが来ることに決まってからでいいか、と思いなおした。

こんどのシェアは、「一週間につき二泊まで、ゲストの宿泊を認める」という文章が契約に入っていたので、堂々と友達を泊められる。二泊だけど。おそらくMonicaの都合でつけられた文章だけど。

1番のバスで帰ってみる。California Lineのケーブルカーはすごく少ないことがわかったので、次善の策として試してみた。さすが1番を名乗るだけのことはあり、すぐ来た。ケーブルカーの隣の道を、Nob Hillの1番高いところまであがるので、このバスでも楽に帰れそうだ。ケーブルカーが必要なぐらいの坂道をあがるバスというのは、パワーアップもされてるようで、エンジン音がけっこう大きかった。

Monicaが、mulletという髪型に関するドキュメンタリー映画を見てきたそうな。マレットというのは前が短く後ろだけ長い、こんな髪型。髪型のドキュメンタリーってなんだ?

砂糖の入ってない飲料の少ないこと。100%野菜ジュースでも、平気で「砂糖11g」とか書いてある。アメリカ人は、Non-FatとかLow-Fatとか、脂肪分はやたら気にしてるけど、砂糖は気にならないらしい。健康そうなイメージで売るShweppsとか、中国っぽいボトルの緑茶とかも、他に比べれば抑えてあるのかもしれないが、甘ったるい。

様々な無糖のお茶が売ってる日本の素晴らしさを実感した。これでは無糖派の人間として、ミネラルウォーターしか飲めないよ。Monicaに愚痴をこぼしたら、オレンジジュースとキャロットジュース、そしてOdwellというブランドの飲み物を勧められた。もっともこの飲み物は売ってない店も多いそうだが。

Ericと、Ericの友達と映画 Spiderman を見に Metleon へ。ふつうのアクションものと思っていたが、ストーリーがあって面白かった。

はらはらしたり、納得いかなかったりだったが、Ericは小さいときからコミックスを全部読んでるので、展開もオチも、すべて知ってたという。「それでもこの映画には期待してたし、完璧ではないけどなかなかよくできてた」ということ。オチについては、話を続ける以上こうなるしかないか、と思った。

朝家を出たら、いきなり前に知った顔が。Jasonだった。そういえば徒歩出勤だと言ってたな。さらに7,8ブロック西、ジャパンタウンの近くに住んでるらしいから、毎日いい運動だろう。

徒歩10分のところをケーブルカーに乗ってしまうのは情けないかなあ、とも思ったけど、帰りの上りはほんときついんだって。

郵便局の転居届け。局員に聞いたら、そのパンフレットの中のハガキを切り離して、書き込んで投函するだけだ、という。日本と同じなんだが、なんとはなしにアメリカではこんなことしてくれないだろう、と思い込んでしまっていた。

オフィスの引越し。ちょうど契約が切れるのと、不景気でまわりががら空きなのとで、2倍の広さのオフィスに引越しすることになった。といっても同じ階の二つ横だが。こんどは角部屋なので、見下ろすとダウンタウンの(とある)交差点も見える。

引越しは節約のため、自力で。安くなったといっても、2倍の広さで賃料が上がらないわけもないし、この分も稼がなくっちゃなあ。

昼はアメリカ人同僚とNorth Beachのインド料理屋Tandoori Mahal(Kearny at Columnbus)へ。ランチビュッフェでチップ入れて$10。カレー6種類ぐらい。辛いがうまい。

昼まで寝てた。しあわせだなあ。パスタを作って食べて、また昼寝。

夜、なにか食べなきゃと思い、ついに噂のPolk Streetを試すことにする。いい店がたくさん並んでいるというのを皆が言うし、新しい家からは4,5ブロックと近い。

22:30ぐらいだったけど、半分ぐらいの店はまだやっている。Sushiとかも多い。また、いい音楽が流れてくるクラブもいくつかあった。

Pancho's(Polk at Clay)というメキシカンの店へ。Burito, Quesadillas, Fajitas, Nachos. Tostadasと、一つずつ覚えてきたメキシコ料理に、今日はTortasを加えた。ほっとサンドイッチ。"Mexican Sandwich! Grilled Chicken Breast served in a Fresh Roll, and filled with Sauteed Bell Pepper and Onion, Cheese, Beans, Lettuce, fresh Avocado and Salsa Fresca, and Chipotle Mayo."税込み$6.5

6時頃一回目が覚めて、一瞬早朝の散歩でも、などと健康的なことを考えてしまったが、二度寝。起きたら11時。Monicaがカフェに行って物書きをするというので、ついていってもいいか聞いた。

27番でMarket St.まで降りて、MuniのFラインに乗る。途中、向こうからデモ隊がやってきて、車もMuniも全部動けなくなった。イスラエルの国旗やプラカードを持って歩いている。「こりゃ当分動けないね」と運転手が言うと、みんな降りて、デモを横目に先へ歩き始めた。

デモ隊に対して、パレスチナの旗を持って罵声を浴びせる数人の若い男もいたが、Monicaは彼らに何か批判的なことを言った。ひょとしたらMonicaはユダヤ系かもと思うので、僕は何も言わなかったけど。

やがてデモも途切れ、交通も戻ったみたいで、後ろからMuniが近づいてきたのでまた乗る。終点近く、Market and Noeで降りて、その近くのカフェに入った。人でいっぱい。外のテーブルは満員で、中もほとんど席がないが、なんとか見つけて座った。ほうれん草のオムレツを頼む。パンとポテトつきで$6.5

ご飯を食べた後、執筆に入るMonicaを置いて歩く。Buena Vista Parkの山を登る。頂上から眺めると、木々にかくれてすべて一度には見えないが、GG橋からベイブリッジまで見渡すことができる素敵な眺め。ゼェハァいってたけど。

その後も適当に散歩、バスなどを繰り返し、スーパーで買い物もして18:30に帰宅。いい運動になった。

日本から出張者。今週一週間の滞米。昼は飲茶$8、夜は中華$10。

昼、シシケバブ$7.4。夜50's風アメリカ料理$12.5

日本からの情報は知りたいし、お互い協力するために打ち合わせも必要だが、出張者を囲んで食事して歓談していると、数時間も経ってしまい、普段適当な食事で済ませて会社に戻るのに比べると、仕事自体をする時間がどうしても減ってしまう。一週間のことなんだけど。

ただ、色々とこちらの仕事を助けてくれているのも事実なので、助けてもらった上でさらにこちらの時間は使いたくない、というのはわがままなのだが。それにしても余裕がないな自分。

Chrisが前の家から彼女に転送された手紙を、さらに転送してくれた。郵便局の転居届も、どこまで効いてるのか、まだ有効になってないのか。

転送してくれたのは、携帯電話を買ったときのリベート$50と、パソコンのディスプレイを買ったときのリベート$40。ほんとうに帰ってくるのか、いまいち不安だったけど、両方とも小切手を送ってきた。

買ってから2ヶ月後の割引で、僕がそのチェックを換金する間もあるから、割引とは言っても手間も時間もかかるなあ。日本でもたまーにキャッシュバックキャンペーンとかあるけど、こんなにいろんなものにリベートがついてるのは違和感を感じる。最初から安くしろよ、と。

リベートつきの商品を割安だと思って買って、申し込みを忘れる人も多いという話なので、アメリカ人のおおまかなところをうまくついた商法なのかもしれないが。

出張者を連れてOakland Coliseumへ。今日の対戦相手はSan Francisco。そう、地元対決である。地元対決を観るのは初めて。どちらのチームの選手も多少は覚えてきたので、より楽しみも増えるというもの。

新庄がいる(かろうじて先発していた)ジャイアンツを応援する同僚が多い中、やはりホームということでアスレチックスを応援する。

アスレチックスの主砲、ショートTejada(テハダ)のエラーにつぐエラーにも関わらず、打者一巡が2回あっての大勝。

午後の便で帰国する同僚のために観光ガイド。8時半に電話で叩き起こされ(起きられないと思ったので自分で頼んだんだが)、9時にホテルロビーへ。15番バスに乗ってノースビーチへ。そこから39番に乗り換えようとしたが、バス停が見つからない。しかたなく歩いて丘を登る。

5分ほどでコイトタワーに到着。前の家からは毎朝毎晩見ていたコイトタワーだが、来たのははじめて。タワーのまわりの駐車場にはコイン式の双眼鏡があり、ここでも景色は十分いい。タワー下のお土産屋でチケット$3.75を買ってエレベーターへ。そんなに高いタワーでもないので、それほど景色はかわらない。窓で区切られているし。

ホテル近くまで歩いて戻り、チャイナタウンで早めの昼食。毎日の食べ疲れで、僕はお粥を。

起きたら10:00過ぎ。Pride Parade(いわゆるゲイパレード)は10:30スタートということだったな。と思いつつもだらだらしてしまい、家を出たのは11時過ぎ。Market Streetに向かって降りていく。

通りの両側は人でいっぱい。4,5列分の人が用意された柵の前に立っていて、パレードが見えそうにないくらい。比較的すいているところを探して待っていると、すぐにパレードの先頭がやってきた。

各地代表グループとか、各民族のゲイ、子供を持つゲイカップル(どうやって作った?)、バイセクシャルのグループ、大麻の合法化を目指すゲイ、年老いたゲイ、バイクに乗るゲイ、皮ジャン好きのゲイ、などなど、ゲイという共通点はあるのかもしれないが、その中でも様々な嗜好の違いや立場の違いがあるということか。それぞれのグループがプラカードやのぼりで、主張したいことを伝えようとしている。凝った仮装、奇抜な化粧は前評判通りだけども、それは主張する内容があってのことなんだ。

有名人はオープンカーで参加。市長をはじめ、議員のグループもかなりいた。車の周りは支持者が奇抜な格好で囲む。ゲイ人口が多いから、支持目当てといえばそれまでだけど、「ゲイの味方です」という表明をする議員がこんなにいるのも、日本とは違うなあ。

デモの参加者はみんな心底楽しそうだし、観てる側も、ゲイカップルも観光客も、拍手を惜しまない。この街が特別オープンで、いろんな所から逃げてきたマイノリティを受け入れている歴史があるからこうなんであって、アメリカ全体がこんなに寛容なわけじゃないけど。そして、このベイエリアにしたって、いまだに差別や迫害があるから、逆説的にこんなパレードがあるんだろうけど。

まわりのみんなと同じような生き方をしないと小言を言う人たちから、民族や宗教が違うといって殺しあったりする人たちまで、他人の人生に口を挟むやつが、世界には多すぎるってことだな。そんなことを考えつつ、なんか感動で泣けてきたりもした。

2時間ほどたってもまだまだ続いているので、見物は切り上げて家に帰った。