昼と夕、それぞれ別の不動産屋の案内で中古物件を見てまわる。
一つ、気に入ったのがあるのだが、特殊な条件のついたもので、買うためにはちょっと努力、というか工夫、というか、端的に言うと借金しても金が足りない。
Kikoから電話。公衆電話からのようだ。やはり、僕のシンガポール行き前後から、フラットにいなかったらしい。荷物を取りに2,3度戻った以外は。雑誌の取材依頼の件を伝える。
夜11時、雑誌編集の人から電話。インタビューをしたいという。Kikoは断わってくれと言ってたし、男女のシェアについての特集ということだから、僕だけインタビューしてもしょうがないだろう、と断わろうとしたが、僕だけでもいいから話を聞きたいとのこと。ちょっと不安があるものの、週末に受けることにした。
また別の雑誌からの取材依頼。どうせだから同じ日にまとめてしまえということで、今週末に。どちらもフラットの写真を撮るそうだけど、どこを見ても特にシェアらしいところってないよね、とKikoと話す。シェアらしいところ、って言っても自分じゃよくわからないだけなのかもしれないけど。
仕事は忙しい。いつも山場のようだが山場である。
朝10時。小学館「サブラ」取材。ライター、カメラマン、編集の3人の方がフラットまで来て、共用部分の撮影を含め2時間半、話をした。
「サブラ」のページを見ていた上で、この取材には多少不安感があった。取材アンケートのページにも、いきなり「SEXよりも友情が大切?」とか書いてあるから、やはりそういう方向(シェア内恋愛)で記事を書きたいんだろうな、と思っていたし。
しかし、取材自体は順調に進み、まあ何回か、シェアメイトに惚れたりしないのか、という質問もされたのは確かだが、実際それは経験ないし、一般的なシェアの経験や、トラブルを避けるために注意することなどについて、いろいろと答えた。
ライターの方は、編集プロダクションverbというところの人。まだ若い男性で、人あたりのいい感じ。小学館の編集の方はきれいな女性。カメラマンはごつくて坊主にバンダナという、いかにもカメラマンです、みたいな男性。
後姿だったらいいか、と言われて、まあ大丈夫かな、とOKした。パソコンに向かってこのウェブサイトを見てるところを撮影。あとは、この取材は僕だけが受けたものなので、リビングやキッチンの共用部分を人抜きで撮影していた。
夜7時。「日経ウーマン」取材。道に迷ったとかで、30分以上遅れて始まった。
こちらは別の理由でKikoが恐れていた取材。女性向け雑誌なので、Kikoへの取材ができないと取材として意味がない。それで、僕が無理を言ってKikoにお願いしたものなのだ。ただ、Kikoは今、必ずしも意に沿った転職ができてない状況で、「自分は日経ウーマンで取材されるような立派なタイプの仕事はしてない」というところがひっかかっているようだ。
こちらも、編集、ライター、カメラマンの3人。編集の人は小学生くらいの男の子を連れてフラットにやってきた。子守りの手配がつかなかったということだけど、働くお母さんはたいへんだね。ライターの若い女性は、なんと朝来たライターと同じverbの人。偶然らしいんだけど。
道がものすごく混んでたとかもあり、遅れて始まったので、僕の分のインタビューを終える頃にはKikoも仕事を終えて帰ってきて、そのままKikoへのインタビュー。あと、個人が特定できるようには映さないという約束で、共用部分や部屋で撮影。僕らは、カメラマンの注文に従って、キッチンなどで謎の動きをした。僕らの動作の軌跡だけがうつりこむような写真になるということ。
どちらの取材も、終わってみれば、さすがプロというか、色々言うつもりでないことまで答えてしまったような気がする。インタビューでちやほやされるってのは、やっぱ楽しい。でも、それと実際の記事が別物だというのはよーくわかってるので、記事になったものを見るのは怖いね。雑誌だろうとテレビだろうと、やはり書きたい題目があって、それにぴったり合う部分だけを抜き出したり、ひどいところだと作ったり、するわけだから、過大な期待はしてないけど。でもやっぱり、よく書いてくれるといいなあ。
8日、図書館から催促の電話がかかってきてしまった。借りてる本の1冊に予約が入ったらしい。急いで返しに行く。
朝。Kikoが風呂場にいるようだが、Hiroもまだ家にいる。めずらしいと思ったら、様子から寝坊したようだ。Hiroは風呂場のドアを指して「ひょっとしてKikoは仕事始めたの?」と聞いてきた。1ヶ月以上前から始めてるって。Kikoが注意深くHiroが出て行く時間の後にシャワーを使ってたのに。
Hiroは、洗面所にコンタクトレンズがあるとかで、それを取りたいという。軽くドアをノックした後、僕のほうを見て「聞こえてないみたい。(ドアを)開けて取ってもいいよね」と聞いてきた。「え!? もっと大きくノックするとか、大声で聞くとかすればいいだろう?」と言い、もう1回ちゃんとノックさせると、聞こえたのかKikoが返事をした。ちょっと待たせた後、本人の許可を得たHiroが、コンタクトレンズ一式を取り出していた。Hiroは台所でそれをはめて、会社に行ったようだ。
リモコンの時とあまり変わってない気がする。ちゃんと相手に確認しようとせず、「これぐらい大丈夫だろう」と勝手に行動するから、トラブルが起こりやすいんじゃないかと思う。心配だ。
夜、家に帰ると、リビングでHiroとKikoが向かい合っている。異様な雰囲気。Kiko「びっくりした?」Hiro「話すべきことを話しました」と言う。挨拶もしなくなっていた二人だけど、何か話し合いを持ったらしい。何を話したのかは聞けなかったが。
予定通りの有給休暇日。昼まで寝て、銀行めぐり。あまり使ってない銀行の口座を空にして、1箇所にまとめたりしてた。2件目のシェアの頭金を作るために、所持金の整理をしている。それから、車で一時間ほどかけて、先週見に行った物件のところへ行く。周りの環境のチェックして、駅までの往復を歩いてみた。広告には徒歩10分とあったが、10分で歩くと汗ダラダラである。
夜、友人と食事。
仕事の愚痴をKikoに聞いてもらった。聞いて楽しいもんだとは思わないので悪かったが、愚痴を聞いてくれる犠牲者が手近にいるというのもシェアの利点か。自分で決めることなんだけど、聞いてもらうとやっぱり自分が本当はどうしたいのかもわかってくるものがある。もっと楽しく仕事するためには転職もしかたがないかと思うが、転職することが面倒という不精さが問題だ。
「サブラ」取材の方からメール。追加の質問と、扱いが小さくなることのおわび。当初の取材方針タイトルが「男女シェアに恋愛感情はうまれるか?」みたいなものだったので、元々うちのシェアは参考にならんだろうなぁと思ってたから、扱いが小さくなるのはまあうなずける。歪曲とか捏造とかされなければOKだ。
8時起床。会社行く時より早かったりして。約束していた川崎にある不動産屋に行って、そこから営業マンの車で現地へ。世田谷の物件を見学。古いは古いけど、駅も近いし広さもまあまあ。値段も便利な場所の割りにはそれほど高くない。ただ一つの欠点は、横に首都高が走ってること。いちおう2重窓だけど、窓を閉めても車の音が聞こえる。でも、何かを犠牲にしないとシェアでやっていける物件は入手できないかもしれないな。弱気になってきた。迷う。営業マンの奨めで明日も他を見学することになったが。。。
午後は業界の勉強会。内容が高度で参加者が毎月減ってきている。他の参加者に「辞めるんだったらウチの会社どう?」と言われ心が動く。
夜、マンションの集会室で、インターネット常時接続の説明会。全戸数の5分の1ぐらいの参加者。業者は1時間ほど遅刻してきた。マンションでまとめて入れば安くて速い回線が使えますよ、ということだが、こっちもプロなので突っ込みどころだらけである。
最初に数万円の機器を買えば毎月割安でインターネットが使えるというものだけど、結局、2,3年後にどんな新サービスが出てるのかわからないので、すぐに時代遅れのシステムになりそうな気がする。割安といってもいろいろ制限もあるし、僕個人としては入っても意味がないサービスだと思った。
昨日と同じ不動産屋の案内で、新たに世田谷周辺の物件を見て回る。担当営業の車が壊れてしまったとかで、いきなり「電車でまわるのとお客さまのお車でまわるのとどちらがいいですか?」と聞かれる。なんだかなあと思いつつ、助手席に不動産屋を載せて自分の車(!)で物件を見に出発。こんな見学は初めてだ。
昨日、とにかく都心方面で、と言ってあったため、向こうの用意してきた物件は便利なところのものばかり。それぞれの図面や価格を見て、6軒を見て回ることに決定。ただし、相手側の都合もあるので、中に入れないものもでてくるはず。6軒の内訳は、三軒茶屋、駒沢大学、都立大学、学芸大学、中目黒、溝の口。
1軒、とても気にいったものがあり、昨日の「便利だけどうるさい」物件についてはもう魅力を感じなくなってしまった。不動産屋に戻って諸経費やローン、値引きについて相談。とても気に入ったといっても、相場より安いからにはやはり欠点はある。それに、会社員としての借金力を総動員しなきゃならんほどの金額なんだよね。ここはちょっと間を取って考えたいということで、話を進めるかどうかは後日決めたい、ということで帰ってきた。
シェアを始めるためのノウハウを記事にして本に載せたいので取材させてくれ、というメールが来た。原稿料くれるなら記事ぐらい書くけど、そういう意味じゃあないだろうなあ。
不動産屋から職場に催促。例の物件、今日も二組、内見に来るそうです。早く決められませんか? だって。あとこっちの言い値までは値引きできないようです、と言われる。僕の場合、別に急いでないので、思うような額で買えなければまた次を待てばいいんだけど、やはり気に入ってるのもあり、ちょっとだけ譲歩。「これで他の人に売れちゃうなら、無理に買わなくていいです」と、釘を指しておいた。
夜、Kikoと飯食いにいった。Hiroとの会談の内容についてや、その結果としてKikoが納得しているかどうかを聞いた。話を聞いた限り、完全解決にはほど遠いようで。。。
会社に電話。不動産屋。昨日の交渉内容で売主が承諾したそうだ。「おめでとうございます」と言われたが、「ちっ、もっと安い値段で言っとくんだった」と心の中で思ってしまうところが我ながらごうつくばりである。(変換してくれないので調べたが、業突く張りと書くようだ)
それと、引渡し日について、最初の話より1ヶ月遅れにしてほしいとか、その他細かい注文が相手からあって、それについては応じることにした。
週末にも仮契約ということで、用意するものをいろいろと指示される。巨額ローンについても借りられそうだということになったらしい。給与振込用の口座にしてくれたら金利も値引きしますよということなので、「するする」と答えた。
一年以上悩んできたけど、決まるときはあっさりしたものである。
会社を休みにして、市役所行ったりいろいろと。
帰ってきて、オフ会の案内メールを作って出す。オフ会のようなものに出るのは数年振りで、楽しさへの期待も、不安もある。前に出たことがあるのは、4,5年前の、とあるメーリングリストのやつを3回ぐらいか。初めてのオフ会は、10年ぐらい前、まだ学生の時に、パソコン通信(古い)でコンピューターミュージック関係の、同好の士が集まったものだった。
HiroとKikoのその後。Kikoは一旦、「挨拶ぐらいはしてほしい」と言ってはみたものの、Hiroがその必要を感じてないのに無理に挨拶させるのは、おしつけなのかもしれないと悩んでいたようだ。(僕は挨拶ぐらいするのが礼儀だと思ってるけどね。まあ要求してもいないけど。) 結局、さっき、挨拶することを要求したのは間違ってた、Hiroが普通と思うようにしてていい、とHiroに伝えていた。
明日(もう今日か)はオフ会。その前の午後には大事な用事だ。
無料メール転送のbigfoot.comからのメール。「これまでのサービスを無料で維持することが難しくなりました。無料での転送は一日25件までとし、広告を入れます」だって。akky bigfoot.comを、(会社を辞めてもプロバイダを変えても連絡が取れる)代表アドレスとして、人に教えてきたのに。IT業界の不況の余波がこんなところにも来てしまった。(注: スパムだらけになったので、このアドレスはもう使ってません)
午後、三軒茶屋へ。駅で不動産屋と待ち合わせて、デパートの中にある売主側の不動産屋へ。そう。買ったのだ中古マンション。プロジェクトSとして探してきたシェア用のフラット。渋谷はやはり難しかったけど、三軒茶屋というそこそこいい場所に、築2?年とはいえそれほどボロでもないやつを、それなりの値段で見つけることができた。
重要事項書の説明とかを1時間半ほどされてる間に、PHSが振動したけど、ほおっておいた。終わった後で留守録を聞いたら、オフ会に来るといってた一人からで、これなくなりました、といメッセージ。がーん、これで3人か。大丈夫かしら。
渋谷へ移動、オフ会の待ち合わせ。本屋で待つ。待ち合わせは、特に夏や冬は、本屋でするのが好きだ。暑くないし、相手が遅れてきても立ち読みしてればいいから。今回は、何のコーナーで待ち合わせるといいかなあと考えたけど、取材をうけた日経ウーマンを読んだ事がなかったので、日経ウーマンを読みつつ待ち合わせ、ということにした。
まずminaさん登場。小柄な女性、若い。遅れて刻色館の成田さん。彼も若い。成田さんとはメールのやりとりをしたこともあり、同業者ということもあってぜひにと誘ったのだ。
本屋を出て、すぐ近くのそのへんの店に入る。地下3階ぐらいにある魚がメインの居酒屋。7時から11時頃まで、シェアの話や最近凝ってること、近い将来の夢、みたいな話で盛り上がった。
Kikoの友達がBBQをやるというのでついていった。場所は多摩川、電車の橋の真下。会社関係のBBQだと相模川の上流のほうが多いんだけど、そこそこの数のグループがやってた。ちょっと暑すぎたけど。
友達というのは、前にいたガイジンハウスの時の住人で、今日のはその友達が参加してるスウェーデン語教室の生徒と先生ということだ。先生といっても若いんだけど。スウェーデン語を習うような人達、というと語弊があるかもしれんが、個性があって面白い人が多かった。
夕方、Kikoと一緒に帰宅。砂埃でぼろぼろだけど、レディファーストということで風呂の順番を譲る。遠慮しないで何時間でも入ってくれと言い、待つつもりだったが、昨日今日の疲れがどっと出て、むちゃくちゃ汚いまま眠りこけてしまっていたようだ。翌日の昼まで寝つづけた。
フラットへの問い合わせメールが1通、あと2通はどっちも「部屋は探してないんだけど、、、」で始まる英語の質問メール。「9月から町田に行くけど、会社が住むところは提供してくれるんだ。町田って何があるのかな? 食事をするにはいくらぐらいかかる?」ってやつと、「1週間、東京に旅行に行くんだけど、町田のブックオフにはどうやって行ったらいいのかな?」という質問。なんだか町田英語相談室、みたいになってきたな。
答える筋合いはないけど、つい答えてしまう人の良さ。でもいつも通り、トゲがある返事だけどね。「町田(と相模原、すごい近い)は100万人いるから、100万人の都市にあるようなものはあると思うよ。食事は250円から5000円の間ぐらいかなあ。僕が食べるものは1000円しないことが多いね」とか「ブックオフなんて関東だけで100軒以上あるんじゃないかなあ、なんで町田のブックオフなの? いちお、新宿から小田急線乗って町田で降りて、これこれほれほれでつくけど」と英語で返事。いつもの例からすれば、この手の人は感謝のメールも出してこないとは思う。
夕方、窓の外がピカっと光ったと思ったら、パソコンが「ひゅうううん」とリセットされてしまった。続いてあちこちから「うぎゃー」とか「うわー」とか声があがる。1秒ほど瞬断したようだ。ほんとうに大事なサーバー機とかは無停電装置がつないであるけど、各自のパソコンは対策してないから。幸いファイルが壊れたりはしなかったけど。
東急線がこの雷の影響で止まってるらしくて、帰り際に会社の同僚を市ヶ尾まで車で送ってきた。駅前は人があふれてるような状態だったそうだ。
Kikoが、洗面所の毛をちゃんと掃除しろやい、というのをホワイトボードに書いてた。「Akkyにはいくらでも口で言えるけど、これは二人にだから、ここに一応書いておくね」と。
たしかに僕は何回か言われてたんだが、言われるまでそんなに毛が落ちているということすら気づいていなかった。毛関係に対する厳しさの違いは、僕が近視で床まではよく見えてないのが原因だろうか。あやや。
夕方、会社の納涼会。会社の駐車場でビールや焼き鳥等がふるまわれる。他の部署の人達と話せるいい機会だ。他部署の課長で、けっこう尊敬してる二人がいるんだけど、その二人に口をあわせて「おまえは能力あるんだから、もっと他の待遇のいい会社に行けるんじゃないか」と言われて面映い。自分の上の人がそう思ってくれれば、やめたいという気持ちにもならないんだけどなあ。
送られてきた「Sabra」の記事を読む。もっとひどいこと書かれるかと思ってたので、拍子抜け。苦労の跡がしのばれる。ライターの方に感謝だ。
朝、速達を持ってきた郵便局員に起こされたので、数ヶ月ぶりにテニス部の練習にいくことに。最近は昼まで寝てて行けないというのも多かったので。
「おや、誰だっけ、君?」とか、「みんなでこの人の名前当てクイズをやろう」とかさんざん言われた。毎週練習に来てる人達には、やはりついていけず、2時間ほどで切り上げた。でも疲れが気持ちいい。
昼に起きて近所の小学校へ投票に。
今一番面白いテレビ番組はdebuya。漫画はBunchの「ワイルドリーガー」。レッツプレイツー!