2004年のイグ・ノーベル賞が発表になった。

2003年のハトに嫌われる銅像を研究した金沢大学の教授、2002年の「バウリンガル」開発者に続き、今年も日本人が栄光ある(?)受賞者となった。

イグノーベル平和賞「カラオケの発明者井上大佑」である。別に2004年に何かしたわけではなさそうなので、過去の功績に対する名誉賞みたいなものか。

その他の受賞は、フラフープの力学とか、5秒ルール(落としたものは5秒以内に拾って食べればセーフ。日本だと3秒ルール?)は本当に正しいかの研究、部分ハゲの残りの毛を使って頭全体をカバーする特許、アメリカのヌーディスト史、など。

「姫神」で活躍の星吉昭氏が死去 のニュース、ふーん、ぐらいにしか思わなかった。

そしたら田舎の母からメールが。「今日の新聞記事見て初めて気づいたけど、お前この人に教わってたことがあるんだよ。覚えてるかい。」

そういわれてみれば、小学生の頃、僕がまだ神童だった頃(嘘)、エレクトーンを習ってて、星という先生の特別レッスンを受けに月一回金沢まで通ってたことがあった。

ほとんど記憶にないけど、当時の先生はダンス☆マンのような髪型をしていたような。当時はむしろダン池田に似ていると思っていた。普段はエレクトーンの先生を教えている、大先生だと聞いていた。

姫神の名前は知っていたけど、じつは曲は聴いたことはない。エレクトーンを習ってたくせに、シンセサイザーとかテクノ系のアーチストにはあまり興味が無かったんだな。姫神があの星先生だと知っていれば聴いてみていただろうに。

姫神こと星先生のご冥福をお祈りします。

散歩がてら、ラブパレードに行ってきた。元々はベルリンで行われている、テクノ音楽のパレードで、今回初めてサンフランシスコ版をやるということ。

新聞などで紹介される、本家ベルリンのラブパレードは、見渡す限りの道が若者で埋まっているものだが、サンフランシスコのラブパレードはそこまで大きなものではなかった。

コースも、大きなパレードが行われるときの Market Street ではなくて、Embarcadero 通りを南に、SBC 球場の近くまで、という、交通にも影響の小さいコースだった。

float (トラックやトレーラーの荷台を飾り立てた山車)の数は20個ぐらいか。ゲイパレード等でこのへんの飾り立ては得意、という人は多いのだろう、それぞれの float は派手で、大きなスピーカーを積んで思い思いの音楽を鳴らしている。

このパレードは観るんじゃなくて一緒に歩くんだ、ということで、見物に来た人達も float と一緒に道を歩いていく感じ。こちらも、普通の格好の人もいるが、きらびやかな仮装の人もたくさんいる。例によってどこかから大麻の匂いが流れてくる。セクシーな衣装の女の子がたくさん踊ってて目の保養でもある。裸の胸にペイントしただけの子とかね。

多くの float では、フライヤーを配っていて、今晩から明日の朝にかけて、SF各地のクラブで引き続き踊りまくるみたいだ。

ここのところ毎日、街中の有名ホテルの前で、プラカードを持った一団がシュプレヒコールを唱えている。フレモントでも、ウェスティンでも、フォーシーズンでも、ホテル前に10〜30人ぐらいが陣取っている。今、サンフランシスコのホテルはストの真っ最中なのだ。

早朝から深夜まで、各ホテルの入り口近くで、テープを貼って通行の邪魔にならないよう気をつけつつ、バケツの底を棒切れで叩いたりして音頭を取り、待遇改善を訴えている。

どのホテルも、管理者が自ら掃除やベッドメイクしたり、テンポラリのバイトを雇ってしのいでるだろうけど、これだけの従業員が職場を離れているんだから、サービスがかなり低下しているのではないか。

単に給料が安いとか、労働環境が悪いとかもあるだろうけど、なんでも、従業員が健康保険を使うための条件が改悪されたのも一因だとか。

ストをしてるほとんどが、ヒスパニックか中国系のようだ。実際カリフォルニアの最低賃金も決して高くないし、ホテル側からいい譲歩が出ればいいのだが。

ルームシェアネタを探してたら、Yahoo! に、不動産用語集というのがあることに気づいた。

「複数の人で1つの賃貸住宅の部屋を分けあって共同で住むこと」とあり、ルームシェアするには賃貸じゃないといけないかのような書き方だ。

CHINTAI NET にも、「知っておきたい賃貸用語集」というのがあった。ここも、「ひとつの住戸を家族以外の複数人で借り、共同生活をおくること。」となってしまっている。まぁ、こっちは「賃貸用語集」なので賃貸の場合だけ説明してる、という風に取れなくもないけど。

ルームシェアと、シェアの場所が賃貸か持ち家かというのとは、べつに何の関係もない。ルームシェアは「賃貸でしかできない」なんて誤解が広まるとうれしくないな。

Yahoo! みたいな大手サイトが用語集として載せていると、ルームシェアというものを間違って覚えてしまう人が増えそうなので、指摘のメールを出してみた。返事はすぐ来たのだが、その中身はというと、

「この度は、貴重なご意見をいただきましてありがとうございます。お知らせいただきましたご意見や情報につきましては、今後のYahoo!不動産運営の検討課題とさせていただきます」

という紋切り型。サイトが何か変わったかというと、やっぱり直ってない。さてどうしたものか。

Japan Town のライブハウス FillmorePuffy AmiYumi コンサート。

ドリカムの時と違って、ヒット曲中心だったので、ファンでなくても楽しめた。日本から大物が来ると、ベイエリアの在米日本人(自分もそうだけど)が興味本位で大集合、となりがちなので、コアなファンしか知らない曲ではそれほど盛り上がらないのだ。

なにより$18.50 は安い。全立ち見の自由席なので、前から5列目ぐらいで見てた。距離の近さからくる迫力もあって、とてもよかった。MCはノートの切れ端に書いた英語を照れながら読み上げてたが、ケーブルTVで始まるPuffy を主人公にしたアニメーションというのは、本人達が英語で喋ってるんだろうか。

日本語を勉強中というアメリカ人に会った。近いうちに日本に行ってみたいという。

なんで日本に興味を持ったのか、というと、「禅に興味があるから」という。「僕は禅って何のことだかよくわからないなぁ」と言っておいたが、それは僕が日本人だからで、意識しなくても禅を体現しているからだ、と言われてしまった。そうかなー?

ひさしぶりにテニスをした。一年以上やってないと思う。そもそも、会社まで歩く以外になんにも運動してない日常で、ちょっとやばいかな、と思ってテニス相手を募集してみた。

ネットで連絡してきた黒人のレズビアン女性と、ジャパンタウンの近くのコートで待ち合わせ。いつも空いてる、という話だったが、あいにくと2面とも、先客のアジア系のグループが使っていた。

二人ともバスで来ているので、他の場所のコートが空いてるかちょっと見てくる、というわけにもいかず、その場で待つ。1時間後にやっと片方が切り上げてくれた。

で、ちょっとラリーをしたところ、メガネの左のつるがポキッと折れてしまった。予備なんか持ってきてないので、そのあとずっと裸眼で打ち合い。僕はものすごく視力が悪いので続けられないと思ったら、案外なんとかなるものだ。適当に黄色っぽい点を打ち返しても続いた。メガネしてるよりうまかったかも。

2時間続けて、すっかりへろへろになったので、このへんで勘弁してください(笑)と切り上げた。テニスの技量は僕のほうが高いみたいだけど、お互い運動としてやるだけで、体力は向こうのほうがありそうだ。来週もここでテニスしようと約束して別れた。

またコートが空いてなかったときのために、Japan Town からバス一本ですぐいけるほかのコートも探しておかないと。Marina や Golden Gate Park にはあるのは知ってるけど、もっと近くにないかな。

どうもこっちのテニス人気ってあまり高くないのか、街中にも無料のコートがいくつもあるけど、空いていることが確かに多い。

テニスのせいで体中が痛い。階段下りるのも一苦労だ。情けない。

今年の始めに購入したハードディスクのリベート$30 が、やっと届いたよ。半年以上かかった。

ウェブサイトから状況を確認できるようになっていたので、チェックしたら、とうの昔に「発送済み」になっている。そこで、お問い合わせというところから「リベートのチェック、届いてません」とメールを送ると、「チェックを再発行しました。最大一ヶ月半ぐらいかかります」という返事が来る。

これを、6回繰り返した。ひどいもんだ。機械的に処理されてるみたいで、こっちは毎回「あのー、これは○回目の問い合わせで、何度も失敗するということはどこかに問題があるからだと思うので確認おねがいします」って書いてるのに、判で押したように「再発行しました」メールが届くだけ。そしてチェックは届かない。

結局、リベートの管理をしている相手でなく、その会社の代表アドレスに経緯を全部説明したメールを送ったら、やっと送り先の住所が間違っていたことを認めた。しかし、住所が間違ってたのは僕が間違って入力したからではないですか? みたいな事を添えて。ムカついた。

時給にしたらとっくに $30 を越えるほどメールを書きまくって、半年遅れでリベートゲット。やはり、リベートで割引っていうアメリカのシステムは嫌いだ。

予備のメガネはかなり昔に作ったものなので、度が弱すぎてよく見えない。

いざメガネ屋を探そうとしたら、どこにあるのかさっぱりわからないものだ。やっと会社の裏手に一軒見つけて入る。ポッキリと折れたつるは、やっぱり直らないみたい。

しかたないので新調しようとしたら、「prescription はあるか?」と訊かれた。医者の診断書がないと買えないという。「アメリカでメガネを買ったことないので、どうやってその prescription を入手するのかわからないんだ」と言ったら、「うちにも医者がいるから、うちでも exam できるわよ」だったら最初からそう言ってくれればいいのに。結局、日本のメガネ屋と一緒じゃないか。

ついでに、コンタクトは売ってるのかと訊いたら有るという。なぜか店頭にはコンタクトの影がないのだ。

メガネ屋の2階に常駐してるらしい眼科医の診断を受ける。機械は一通りそろってるけど、古い。壁にうつした文字を読まされるし。ハードコンタクトしか使ったことがなかったけど、ソフトを薦められる。ハードは取り寄せしかないみたい。

診断料に含まれる、ということで最初の2枚と洗浄用の Clear Care というのをもらい、その場で店員にソフトコンタクトの入れ方、外し方を指導してもらった。ソフトって目に指突っ込んで外すのな。びびった。

コンタクトを買った後で、注意して見るようになったせいか、通勤路にも、チャイナタウンの中にも、たくさんメガネ屋を発見した。買った後でたくさん発見してもしょーがないわけだが。

都市再生機構が、新たにシェアが可能な賃貸住宅を提供開始 という発表を見つけた。

都市再生機構、という名前は聞き慣れないが、元の日本住宅公団のようだ。そうなると、この賃貸住宅というのは、いわゆる公団住宅のことだろう。

「ハウスシェアリング制度」という名前の下、これまでは許されていなかった、親族以外との共同賃貸が可能になるという。

残念ながら、都市再生機構の持つすべての賃貸住宅でこのハウスシェアができるわけではないようだ。ハウスシェアができる賃貸住宅はこちらのページで調べることができる。

賃貸でのシェア物件がなかなか見つからなくて困っている人は、希望に近い物件がないか、あたってみてはどうだろうか。

テニスボールは Walgreens に売っていた。スポーツショップを見つけられなくてもなんとかなるものだ。メーカーは Penn。3個入り$3.69

8時半に家を出る。ポツポツ雨が降ってるので、kat に電話。「雨が振ってるよ」といったが彼女のところは降ってないという。38番のバスに乗って日本町のコートへ。

バスで10分だけど、確かに降ってない。今にも降りそうではあるけど。すぐ kat も来た。先週と違って一面は空いていたのでよかった。30分ほど打ち合ってると、雨が降り出してきた。本格的に降ってきて、ボールを打つたびに splash が起こるようになってきたため、1時間弱で断念。それでも、先週の10時から9時に変えたおかげで、打てたのは良かった。

1時から映画を観るつもりだったが、おもいがけず10時に終わってしまったため、ジャパンタウンの本屋で時間をつぶし、昼ごはんも食べる。人気のある商店街の一つである Fillmore Street を北へ歩き、Clay との角にある Clay Theater へ。映画 "The Motorcycle Diaries"をやってるのはサンフランシスコではここだけ。初めて来たけど、スクリーンも小さく、建物もなんだか古臭い小さな映画館だった。

このモーターサイクル ダイアリーズは、キューバ革命を起こし、その他にも世界各国の革命に参加、支援した伝説のチェ・ゲバラの若き日の南米旅行を描いた映画。

世界史の中でも、革命家と呼ばれる人達には特別の興味があった。強者と闘って名を残した人達、陳勝・呉広、劉邦、平将門、ラファイエット、洪秀全、ガリバルディ、シモン・ボリバル、坂本竜馬や桂小五郎ら、レーニンとトロッキー、ケマル・パシャ、そしてチェ・ゲバラ。

淡々と南米各地でエルネスト(ゲバラ)が出会う南米各地の自然や人々の苦しみ喜びが描写される、若いエルネストの真っ直ぐで嘘のつけない性格がすがすがしい。映画では、その後の彼らについてはほんのわずか触れられるのみで、あくまで若者が世界を知る過程のみを追う。

映画の終わりには大きな拍手が起こった。歴史の好きな人も、南米に興味のある人も、楽しめる映画だと思う。日本でも公開中だということなのでぜひ。