今日も出勤だ。ニュースからすると、2000年による重大問題は発生していないようだ。(軽微なやつは、色々と報告されている。うちの会社は幸い関係ないが。新聞とかに載るかどうかはわからないけど) 今後は、4日あたりの仕事始めに注意することになるだろう。

イギリスでは、すでに「2000年問題なんてフカシだ。私は何も起こらないと知っていた。」などと文句を言ってる人が出てるようだ。何も起こらないと「知って」たなら、もっと早くに教えてくれよ(笑)。検査したり修正したり入れ替えたり、ものすごい金と労力をかけて対策して、こんな文句を言われるのではたまったものではないぞ。

せっかく元日から出勤するのだから、和服でキメてみた。羽織袴はないのでふつーの格好(なんて呼ぶのかしら)だが。しかし、100人以上出勤してるのにみんな普段着だった。ちょっと恥ずかしい。ああどこへ行ったのだ日本の古き良き伝統、とか言ってみたりして。単に、元旦から意味なく7割も動員して待機させることに対して、「正月なんだぞ」と抗議の意を(ちょっと)表してるつもり。あんまり着ないと帯の締め方忘れるし。

帰宅したらPamが帰ってきていた。静岡、三重、日光とまわって、楽しんできたらしい。

Gregoryという男から電話。最初、何者か忘れていたが、にメールで問い合わせてきてた、1月の間だけ日本にくるというアメリカ人だ。なんと町田の駅にいるという。

とりあえず、成瀬まで移動してもらい、車で迎えにいった。背丈も年も僕と同じくらいの白人。生まれはニューヨーク州だけど、最近アトランタに移り、新しい仕事の面接をいくつか受けたところだそうだ。要するに無職ってことか?

夕食がまだだったので、カレーを出して一緒に食べた後、話をする。レジュメはもらっていたかもしれないが、いきなり夜来たよく知らない人物を泊めてもいいものかどうか迷う。Pamは、ラウンジで彼が寝ることには構わないと言ってくれたが。しかも、デポジットの話をすると、現金は6000円しか持ってなく、口座も開いたばかりで、まだ全額おろせないという。その場で銀行に電話して、7日にはおろせるようになると確認したようだが。

あまりにイージーゴーイングな感じに、これまでにない不安を感じる。家には金目もものはないし、僕自身は問題ないのだが、PamやEiko(不在だけど)の安全にも責任があるし。ただ、話している分には危険な人物とは思えない。第一、日本語もわからないのに元旦の夜に、しかも町田の片田舎に放り出したら、どうするんだろうと心配にもなる。

結局、他に打つ手もなく、信用する他にないか、ということになった。なるようになれだ。ラウンジ(リビングルームのことね)に客用布団を敷いて、泊まってもらうことにした。

今日も仕事。Gregoryは時差のせいかすでに起きている。名前と住所を書かせ、IDとして免許証と国際免許証を預かった。なんといっても、まだ1銭も預かってないからねぇ。IDがあれば、もし、金目のもの(ないけどサ)を持っていきなりいなくなっても、追跡は可能だろう。復路の便とキャリアもわかってるし。

とりあえず、シャワーやキッチン、近場のスーパーの場所の説明をし、駅までの道順、東京への出方などを教えた。昼間はラウンジではなく、僕の部屋を使うよう頼み、荷物も全部僕の部屋に移した。鍵の使い方も教えて、会社へ。

帰宅。Gregoryは、隣のスーパーに行ったくらいで、特に出歩いてない様子。無料のインターネットプロバイダに、持ってきたPC(でっかいノート型をかばんに入れてた)を繋ごうとしている。僕のPCで、接続プログラムを落とし、ヘルプファイルも読んでやる。

うちの電話の横には、電話料金を後で計算するためのチェック表が置いてあるのだが、それを見て質問されてるうちに、KDDや東京電話の存在を知ったGregoryは、一番安い方法にとにかくこだわり、市外料金(無料プロバイダの一番近いアクセスポイントが横浜だった)やハドソン料金に至るまで、30分ほど紙に書いて説明させられる。

どうも、このGregoryの倹約姿勢が、鼻につきまくってしょうがない。若く見えるが、IDによれば35歳なんだから、もう少しあきらめて、せっかくの休暇を楽しむべきじゃないんだろうか。バックパッキングでバジェットな旅行をしたいなら、そもそも日本なんかに来るべきじゃないのだ。ここより生活費の高い所なんて、北欧かスイスぐらいしかないだろう? と切れそうになる。ちょっとケースは違うが、電波少年に触発されて世界各地で偽貧乏生活(本当に金に困ってるわけではなく、ファッションとして貧乏なふりをする)を繰り広げる連中が、現地で顰蹙を買いまくっている理由がわかる気がした。

会社のテニスコートを取ってあったので、Gregoryとテニスをすることにした。しかし、鍵を貸してもらう守衛所に誰もおらず、コートに入れない。しょうがないので、埋め合わせにどこか行きたければ連れてくけど、ということで、観光地に行くことになった。

彼には、昔沖縄の基地にいたおじさんのおすすめというのがあって、「大阪奈良」「日光」「鎌倉」だというので、鎌倉に行った。ちなみに僕も鎌倉に行くのは初めて。車は規制されてたので、しょうがなく遠くに止めて、大仏と銭洗い神社をまわってきた。ガイドするための語彙が足りず、説明に苦労する。

観光を終えた頃には、晩飯にしてもいい時間になったのだが、Gregoryに聞くと、やはりというか、家に戻って自炊したいという。大仏の拝観料(200+20円)払ったから、もう6000円切ってるもんな。しかも、帰りは高速(350円)じゃなくて下で帰ろう、と言い出す。もちろん、一人だけどこかで食べるわけにもいかず、すきっ腹のまま運転だ。僕も自分では倹約家だと思っていたのだが、この調子だとこの1月はかなり質素で厳しい生活になるだろう。家で食べる時にしたって、一人だけ豪華にやるわけにもいかない(なんといっても、Gregoryはまだリビングにいるんだし)。

帰宅したら、Pamのボーイフレンド、Nickが来ていた。よく話は聞いていたが、会ったのは初めて。Nickは今ベルリンでWebデザイナーをしてて、長期休暇で日本に旅行に来ている。鎌倉に行ってきた話をすると、Pamは僕が車を持ってるなんて知らなかった、と驚いていた。引越して来る時に、「荷物が大量にあるなら車を出そうか?」と言った気がするのだが、英語が通じてなかったのかな。

ネイティブ3人を相手にすると、もともと話し上手でもない僕は、ますますタジタジになってしまう。Nickは、おきまりの「カルピス(カルおしっこ)」や「ポカリスエット(ポカリ汗)」を自販機で発見したようで、それを話して受けまくっていた。辞書もひかずにネーミングするような連中も確かに問題だが、別に英語だとも言ってないんだからほっといてほしいぞ(笑)。なぜかヤクルトなどの乳飲料を気に入ったそうで、買ってきたビックルを嬉しそうに飲んでいた。

日系アメリカ人のAndreからメール。東京に移ってくるのは4月か7月頃になりそうなので、そこがその時空いてるかどうかはわからないけど、今東京に来ているので、部屋を見に行っていいか? 平日の夜でもいいんだけど、という内容。

平日の夕方を含めて、こっちの都合のいい日を書いて返事した。僕本人がいなくても、部屋が見られればいいなら、ということで、PamとGregoryにもCcして、もし都合が合えば、部屋を見せてあげてほしい、と送っておく。

Gregoryのパソコンの、無料プロバイダ(livedoor.com)への接続設定を手伝う。なんのことはない、回線がパルスなのにパルス設定にしていなかっただけだった。

うちには入居しなかったけど、問合せが縁で知り合いになった日本人の知人から、年賀メールの返事をいただいた。都内のガイジンハウスについての知識は、この人に教えてもらったものなのだ。今回のメールでは、新しい情報ももらったので、反映した。フラットシェアよりさびれた感じ、なんて決め付けちゃいけないね。ちゃんとした紹介にするためには、一度みずからガイジンハウスを試してみないとね。

DVDでワイルドワイルドウェストを観る。日本での興行はぱっとしてなかったようにも思えるが、なかなか面白い。西部開拓時代の、大統領直属の黒人エージェント、に、現代でも不可能なような武器を作りまくるまっどサイエンティストと、設定は大無茶なのだが、わかっててわざとやってるから、まあこれも楽しいか、と思ってしまう。

日本語のルームメイト募集掲示板で部屋を探していた人にメールを出してあったのに、返事がきた。4月からなのでわからないし、ちょっと遠いけど、候補に入れてくれるとのこと。遠いのはね〜、いつも問題なんだよ。

Eikoが新婚旅行から帰ったらしい。Pamは会ったそうだが、すでに寝ているようだ。Gregoryがラウンジで寝ているが、びっくりしなかったろうか。Pamは、「今日はこのうちは人だらけね」と言った。まったくだ。3LDKに5人か(笑)

朝出掛けにEikoに会う。新居も決まり、10日に引っ越しするとのこと。残り分の家賃は計算してあったので、紙を渡す。

Ryanからメール。仕事の面接は通ったらしい。よって、日本に戻って再びうちに住むという話はなくなった。まだスイスのビザを取る問題は残っているそうだが。なんにせよ、仕事がみつかったのはめでたい。EasyJetという会社で、イギリスに居た時広告などを見たことがあるが、日本で言うスカイマーク航空のような会社だと思う。どんな仕事をする予定なのかまでは書いてないが。

日系三世のAndreと会う。夕方、中央林間の駅から電話がかかってきた。駅に迎えに行った。UCLAのスタジャン。前から聞いてはいたが、みかけはまったくの日本人。日本に来て3年になるというから、まったく話せないとは思えないが、握手して、英語で話すところは他の外国人相手と何も変わらない。

お茶を出し、Gregも交えて3人で話した。部屋自体については、まあまあ、便利な場所ではないが、とにかく安いのがいい、とのことだった。今は、柏の公立学校で教えており、次の仕事に移るとしても、4月か7月あたりになるため、その時にもし部屋が空いていれば、ぜひ入りたい、ということだ。

話はその後、雑談となり、2時間ほど色々話した。六本木のクラブでナンパした時の話とか、ハンティングの話題が多かった気がする。日系人なんてケン・コスギぐらいしか知らない(って、面識があるわけじゃないよ)が、やはり彼に似た印象をうける。外見は日本人なのだが、話しているといかにもアメリカ人的な内容であったり、考え方だったりするのが興味深い。全体としては、かなり気持ちのいいナイスガイだった。こういう話して楽しい相手と話すと、やはり英語がぺらぺらになりたいなぁと思ってしまう。うまく、彼の転職が決まり、また、その時に部屋が空いているといいんだが。

ジーンズのボタン穴がくたびれてきたので、ユニクロに買いに行って戻ってきたら、Eikoはすでに去った後だった。10日に引っ越すと言っていたんだが、思ったより荷物の整理が簡単だったのかな。冷蔵庫に残ってたいくつかの食材をGregにあげて去ったそうで、Gregはうれしそうにベーコンを炒めて食べていた。

残りの家賃と光熱費は、机の上に置いてあった。新居の住所も添えてあったので、デポジットの残りはここに送ればいいということかな。Ryanも新居の住所を知りたがっていたので、メールしてあげなきゃ。

誰かは書かないが、ふとドラッグの話になった。やっぱりやったことがあるんだなぁ。マリファナとかどんな気持ちになるか、よく本とかには書いてあるのでなんとなくは知っている気がするが、聞いてみたりした。酒も(飲めるのに)飲まない僕にしてみれば、わざわざそんなもの、買う気にもならないので、たぶん縁がないとは思うが。

Gregは、Eikoがいずれ取りに来るからといって置いていった自転車を借りて、町田まで行ってきたようだ。それまでは、一切電車にも乗らず、家でごろごろするだけだったのだから、つくづく倹約家である。しかし、1ヶ月も日本に居て、町田の街しか知らないなんてのは、日本を見たことになるのかなぁ。

帰ってきて、東急やら大丸やらリクレやらを見てまわったことを嬉しそうに話している足元を見たら、靴を履いたまま! これで僕が気づいただけでも2度目だ。すぐに指摘したが、「ああ、わるいわるい」とか言って靴を履いたまま玄関に歩いていく。来たばかりとはいえ、他の住人はこんなことはなかったんだけどなぁ。靴のまま居間に上がっているのを見た時には、ぎゅーっと胸をしめつけられたような気分になったよ。僕がこの問題をとーーーっても重要に思ってるってことを、どうやったら伝えられるのかなぁ。

とある大阪が本拠の電機メーカーの東京支社で一日会議。10人強のうち4人が、会議室で煙草を吸いまくっており、死ぬかと思った。今時、会議室は禁煙だろう。相手が逃げられない状態で煙草を吸う人間とは、絶対楽しく仕事できん。(一緒に行った同僚は、喫煙者だが会議中に吸ったりはしていない)

Pamの誕生日なので、コンビニでケーキを買って帰った。二三日前に、リビング用にPamの余っているカレンダーを貰ったんだが、11日に丸がしてあって"My Birthday!!"と書いてあったのだ。催促されたわけじゃないが。

英語学校での授業で、困っているそうだ。英語で議論の練習をするために、Pamがある意見(反対意見を出させるために極端な意見の場合が多い)を述べてみても、日本人はそれに対して反対しようとしない、というもの。この不満は、前に他の英語教師からも聞いたことがある。多くの生徒が、「先生がそう言うなら、たぶんそうなんでしょう」と場を納めてしまうので、授業が進まないとこぼしていた。しかも、本当に同意してるわけじゃなくて、Pamが本当にその意見を持っているんだと思われちゃうらしい。

日本の学校では人と違う意見を持つことが尊重されないし、議論の授業もないんだ、と説明した。僕はもちろん、それでいいと思ってるわけじゃないが。ここでは、歴史的な経緯などから、議論と尊敬よりも、和(unity)が尊重されるんだ、僕は議論するほうが好みだけど、でも、西洋式がとにかく正しいとも思ってなくて、より良いやり方は、色んな国でのやり方の中間のどこかにあるんじゃないかと僕は思ってる、と答える。

akkyはどうしてそんな議論好きになったの、と聞かれたが、難しい質問だな。単純に天の邪鬼だったところに、色々な本を読んでたからかな。日本の学生が、いつまでも「教師の言うことが正しい」あるいは「正しくなくても従うべきだ」と思っているとは思わないけど、教師が間違ってると思っても、反論しない習慣というのが身にしみついてる人は多いだろう。そしてその態度が、英語教師をいらつかせるんだよね。

以前にもメールをもらっていたTroyから、今週にも会ってデポジットを渡したいというメール。前のメールもそうだったが、誤字が多いのと、部屋も見ていないのにデポジットを渡したがる人物で、ちょっと心配だ。昨日Pamにも相談したが、確かにそれ(デポジットを払いたがるところ)は奇妙だ、注意はしておいたほうがいいわよ、と言われた。

昨日、今日と、仕事が忙しく、特に何もなし。忙しく、というか面白がって自分で忙しくしてるんだけど。

今日こそは早起きして、会社のテニス部の練習に行こうと思っていたが、意識を回復した時は既に昼過ぎで、念を入れて二つセットしてあったはずの目覚ましは何者かの手によって止められていた。

Pamが家賃をくれた。毎15日が給料日なので、彼女だけ月末ではなく15日締めなのだ。以前は、文房具屋で買ってきた領収書用紙に、捺印までして渡していたのだが、ここ数ヶ月それをやっていない。誰もくれと言わないし、面倒になったのだ。領収書を出さないことの問題点は、えーと何だっけ?

イギリス時代の同僚のMarekから年賀メールの返事がきた。チェコ人で、ICLチェコから研修に来ていたのだが、昨年退社し、彼女と半年ほど米国を旅行してから、イスラエルの会社のチェコ支社に就職したらしい。イスラエルって、コンピュータ業界では暗号とかウィルス対策とかの先進国だから、そういった関係の仕事なのかな。

米国旅行の写真をウェブページに載せてるというので見に行った。説明はチェコ語なので地名しかわからないが、いろんなところを周ってきたようだ。いいなぁ。日本も、転職があたりまえになれば、転職の合間に長期旅行だってできるんだろうけど、在職しながらじゃ、10連休あたりがが関の山だ。(とかいうと、「そんだけ休み取れるならいい方じゃん」と言われてしまうが)

Webでの同居人募集広告に、前住民と現住民の推薦文を載せたいと思っていて、Pamにも頼んでいたものがメールで送られてきた。ちょっと長いかもしれないけど、ありがたく使わせてもらう予定。RaffaeleやRyanにも頼んではいるのだが、忘れているんだろうなぁ。

帰宅したらそばを食べていた。食べ終わった後のそばつゆは飲むものなのか? と聞かれた。うむ、特に東日本では飲むらしいね。お店でそばを食べる時は、茹で汁(だよね?)を出してくれるので、それで薄めて飲み切る人も多いらしい、と説明した。うちは末端ではあるが西日本文化圏なので、ほとんどそばを食べずに育ってきたのでよくわからない。

Gregは図書館通いの毎日らしい。Japan Timesなどの新聞から求人広告を探しているようだ。町田の図書館は、住民じゃなくても、パスポートで借りられるんだそうで、よくビデオを借りてきている。パスポート見たところで、短期の旅行者にビデオや本なんか貸していいのかね、とも思うが、意外に外国人にオープンなところもあるのね。

その借りてきたビデオの中に、一部でその邦題が話題になった「ザ・インターネット」があったので、GregとPamの二人に笑って「日本題は'ザ'・インターネットなんだけど、次が母音だから'ジ'が正しいのにね」と言ったら、二人とも変な顔をして、自分で"the apple"とか"the table"とか繰り返して言ってみたあと、「ああ、言われてみればホントだね、知らなかったよ」と驚かれてしまった。

学校の授業じゃ、ザとジの読み分けは、基本中の基本の規則、みたいに教わってたけど、ネイティブにとったら規則という以前の話で、周りの大人の真似で自然に身につくものだってことらしい。日本人(九州人など除く)が教わらなくても鼻濁音を使えるのとおなじことだな。

この話にはもひとつおまけがあって、「じゃあ君らは無意識にそう言っているわけだ」と言った時に、無意識を直訳して"unconsciously"という単語を使ったら、それが二人の笑いを誘ってしまった。どうも、それだと寝言を言ってるような感じに聞こえるらしい。"unconscious"は、意識不明、とかそんな感じで、この場合は"subconsciously"がいいんだそうだ。

Pamと朝食時間が重なった。今日は日本語の授業の日らしい。市民センターみたいなところで、無料で一対一で教えてくれるそうだ。教師の方も、日本語教師を目指して練習中、みたいなボランティアのおばさんらしい。いつも、先週習ったことを思い出せなくて、情けなくてつらいんだって。いつもの英語教師とは逆の立場になるわけだ。日本に10年住んでもまったく日本語を覚えようとしない英語教師も知ってるけど、外国語を学ぶ立場に立ってみるっていうのも、教えるためのいい経験になると思うな。

帰ったらPamが頭にスーパーのビニール袋を被ってる。髪を青に染めてるそうだ。知らなかったが、いつも、もともと茶色なのを青や黒にしてるんだって。青といっても、空や海の色みたいな派手なのじゃなくて濃い青なんだけど。

「なぜに青?」に対する答えが面白かった。ある日本のcartoonに出てくる女の子が青い髪ですてきなので、青にしてるんだ、という。へーcartoonねぇ、いったいなんだろう? と言ったら、アニメ絵の表紙のノート帳を部屋から持ってきた。

こ、これはっ、エヴァなんたらではないか。ちょうどイギリスにいた頃に盛り上がってたみたいで、僕は実際には見たことがないが、すごく流行ったらしいね。青い髪の女もいる。なんか陰気くさい感じの。うーむ、どこがすてきなんだ? なんでこんなの知ってるのかと聞くと、2年ほど前に、オーストラリアでも放映されてて、すごく気に入ったということらしい。ポーキモン(ポにアクセント)といいこれといい、ジャパニメーションの影響力ってたいしたもんだわ。

でも、一番好きなアニメーションは、AeonFlexというMTV製のものらしい。ネットで調べてみたら、コテコテのアメコミ調だった。江戸前あめりかーんみたいな(知らんかそんなの)。この二つが両立する感覚ってすごいわ。(^^)

今日は都内某所で「日本人なら魚を食べようの会」第一回総会が急遽開催される運びとなったので、早々に退社する。議題は期間限定半額のフィレオフィッシュ100個。英語で言うとfillet-o-fish bash nightだ(ほんとかな)

結局、十数人もの物好き(笑)が集まり、ぎりぎりで100個(フィレオバーガー50個とダブルバーガー50個になった)を倒すことができた。2次会はカラオケ、その後、3次会は会長(?)の家にお邪魔し、会長ご推薦の「カレカノ」鑑賞会となった。

他の4人が次々倒れていく中、つい食い入るように見続けちまったい。朝まで8時間連続。学園物に弱いのだろうか。どどめ色の男子クラスだった高校生活の反動か?

しかし、最後のあたりはなんだかよくわからない話だった。絵とかも手抜きなら、言ってることもよくわからん。先輩の解説によれば、これはプロデューサー(かな?)の人のいつもの手らしい。一昨日の日記に書いた「エヴァ」と同じ人で、そっちの方もこんな終わり方なんだそうだ。最初の面白さのまま、最後までふつーに続けてくれれば良かったのに。

夕方になって、やっと腹が減ってきた。表参道でサンドイッチを食べ、皆と別れた。出たらしいと聞いているパームの最新刊を渋谷で探すが、見つからない。家への電車に乗り込んだ。家が遠い〜

Pamはカレカノの先輩に英語を教えているのだ。今日が授業日らしい。Gregは出かけっぱなしのようだ。いつもの図書館に行き、ビデオと本を借りてくる。

2月からの同居人が見つかってないので、また広告を出すことにした。原稿を書き、英字無料誌のTokyo Notice Boardにfaxした。3文字100円なので、800円/週。3週間出すので2400円だ。文面は以下。ウェブページで詳細を書いてるので、広告自体は簡潔に。
Non-smoker flatmate wanted in Machida. With Japanese guy and Australian girl. 45,000 yen plus utilities, 1 month deposit only. http://www.***.com/~*** akky@****.com or 042-***-****

九大の博士過程で都市デザインを学んでいるというシリア人Jihadから、問合せのメールがきた。2,3月だけ、東京で研究する話があるので部屋を探しているらしい。公共料金の扱いのところの説明がわかりにくかったらしいので、返事した。

Jihadって、crusaderに対するjihadだよなぁ。そんな名前もありか。まとにかく、イスラム教徒(と勝手に決めつけてるが)の友達って持ったことないんだよね。もしうちにくるなら、面白くなりそうだ。

さらなる質問メールが来た。「私は煙草を吸わないが、他の住人は吸うのか」ちゃんと広告に喫煙者お断りと書いてあるのに。「シャワーとトイレはきれいか」これはちょっとむっときたぞ。こう返事した「きれいか、と聞かれても個人差があるから難しいね。僕はシリアのトイレのきれいさは知らないし。一番近い場所で知ってるのはイスタンブールだけど、イスタンブールのどのトイレよりもうちのはきれいだと思うよ」」

と書いてしまった後で、ひょっとして九州でものすごいトイレに出会って苦しんでいるのかもなぁ、と思い、ちょっと反省。トイレがきれいか、なんて質問は初めてだったので、喧嘩を売ってるのかと思ってしまったが、相手の事情も知らずに怒ってもしょうがなかった。相手の最後のメールは、「最初の数日はどこかに泊まって、実際に部屋を見てから考えることにするよ」だった。嫌われたかな。さてどうなることか。

昨晩の雑談。Pamの生徒(おじさん)が、「妻が私の言うことを聞かない」のが悩みだというのを、"My wife doesn't obey me."と言ったとウケテいたようだ。訳し戻すと「妻が私に服従しない」となる。Pamは「それじゃまるで奥さんが奴隷みたいに聞こえるでしょ」と言うが、このおじさんが何歳か知らないが、上のほうの世代だと、案外本気でそう思ってる人もいるんじゃないかとも思う。ちなみに、辞書によれば、「子が親の言うことを聞く」はobeyでもいいらしい。

夜。図書館で借りてきてあった映画"Breakfast Club"をPamが見るというので、いっしょに見た。1985年の作品で、罰登校させられた接点のない5人の高校生がお互いを理解し友情を持つという佳作。

先週のTokyo Classifiedでは3人の「部屋探し中」にメールしておいたのだが、その一人から断りのメールがきた。今日はどんな返事がくるのか載せてみようか。こんな感じだ。

Hi Akky,
Thanks for your email. I think I am looking for something closer to Shibuya though.
Thank you very kindly for responding to my ad. Good luck in finding a roomate!
Li***

何回もこういうのを受け取るとわかってくるのは、断る時でも相手への配慮を示すにはどんなことをどうかいたらいいかということ。特に最後の一文みたいなのは、必ずといっていいほど書かれる。「あなたも良いルームメートが見つかりますように!」。日本語だとここまで書くとちょっとやりすぎな感じがするが、そのへんが言葉と文化の違いということだろう。(日本語でもこれが普通で、僕が無愛想なだけだったりして)

先週から会社の英会話教室に行っている。家に帰ればタダの先生が二人いるわけだが、彼らからは家賃を貰う立場だし、あまり利用するようなのもイヤな気がして。しかし授業の内容はディスカッションだから、家で雑談してるのと大きく違わない。

昨晩はPamはCorreta(?)という友達を連れてきてた。****の同僚で、となりの駅に住んでるらしい。それで聞くタイミングを逃していたのだが、昼会社から電話して鍋パーティーするかって聞いた。今週末も空いてはいるが、ちょっと急だから来週末あたりかな、ということで同意。

広告の出る日。仕事が忙しくて、都心まで掲載誌を取りにいく暇はないが。Pamには協力を依頼済み。もし平日に部屋を見にきたいという電話があれば、Pamがインタヴューしてその人が入居してもいいかどうか決めちゃって良い、と言ってある。

フラットシェアに関してはPamの方がはるかに経験が長いし、彼女の人を見る目を信用してみようと思う。生活に困って貸しているわけではないので、嫌な奴と住むくらいなら空き部屋のままの方がましだから、わがままに選んでよい、と伝えておいた。

もちろん、土日に見学に来る人に対しては、できるだけ自分で応対するつもり。3週間のうちにそれなりの応募者が来るといいんだけど。