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外人ハウス

ちょっとフラットシェアから外れますが、読者の方から質問をいただいたので、「外人ハウス」について紹介してみます。

外人ハウスは、都内各地にあるようで、その特徴は、「安い」「短期可」「汚い」です。部屋は、本当に「部屋のみ」で、シャワーやキッチンは共同です。個室のものもあれば、一部屋にベッドがたくさんあって、知らない他人と5,6人で寝る、というのもあります。日本では知りませんが、イギリスなどでは男女の区別もないところもあります。イメージとしては、学生寮や独身寮の形式に近いんではないでしょうか。また、総じて、便利な場所にあるようです。「安くて便利」が命、なんですね。

メールにて追加情報をいただきました。この方の住んでいる外人ハウスでは、共有部分は管理人が掃除してくれるそうです。この点はフラットシェアよりいいですね(まったく掃除しないフラットメートという恐ろしい存在も、世の中にはいますので)。

フラットシェアに比べると、ちょっと「食い詰めてるところ」な感じもしますが(色々なレベルのものがあるのでしょうから、もちろん一概には言えません)、それなりに良く似たところもあるし、直接の競合相手になるでしょう。敷金や礼金を排して、気軽に出入りできるところが長所です。

面白いことに、最近の外人ハウスは、それほど外国人だらけでもなく、日本人、特に若い女性がたくさんいるらしいのです。

大きな家具類は持たないし、寝ることさえできれば十分、お金が貯まれば長期で海外旅行に行ったりするので、アパートを借りるのはちょっと、というような人達に取ってみれば、都心にある外人ハウスは理想の住まいと言えるかもしれません。

前に問合せを受けた日本人の女性の場合は、派遣会社で働いていて、勤務先が定期的に変わるし、お金が貯まったら海外に留学したいので、自分の住処を固定させたくないんだ、と言っていました。

ある知り合いに聞いた外人ハウスでは、半数以上は日本人女性で、しかもほとんど他の住人とは会うことがない、といった感じだそうです。

実際の外人ハウスの所在については、NTTの発行してる英語電話帳に載ってるし、Tokyo Classifiedなどの無料英字紙にもよく宣伝が載ってます。成田空港の観光案内所でチラシを見たこともあるので、都内の観光地などにも情報があるかもしれません。gaijin houseと言わず、guest houseという呼称のところもあります。

余談ですが、外人ハウスという呼称について。「外国人」と言わず「外人」と言った時、差別されてる気がする、という外国人は、一定数いるようです。気にしない人もいるので、その人その人の過去の経験によって印象は違うんでしょう。

本当は、言葉は差別が表面に出てる時に使われているだけで、言葉を使わなければ差別がなくなる、とは思えないので、使うか使わないか、使って文句を言われた時にどう対応するか、は各個人の問題だと思ってます。 ((ちょっとここ、わかりにくいな。「外国人」という言葉に、蔑視の意味を込めて言う人が増えたら、次はそれが差別語と分類され、また新しい言い換えが出来るだけで、言葉を禁止することには何の意味もないよ、ということ。どうも言い尽くせてないが。))


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