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危なくないの?

どうでしょうねぇ。

外国人とルームシェアを始めることを田舎の両親に最初に話した時の最初の反応は、「殺されるかもしれないから、そんなことはやめなさい」というものでした。ひどいことを言ってる気もしますが、特に年配の方達にしてみれば、外国人はみな銃を乱射したり物盗りだったり騙したりする存在のようです。映画やCMぐらいでしか外国人を見ることがないから出てくる反応だと思いますが。

実際のところは、どこの人かよりもその人がどんな人か、のほうがよっぽど安全に関わるでしょう。日本人だって、安全な人もいれば危険な人もいます。赤の他人でも安全な人もいれば、親兄弟、夫婦だって殺し合いする場合もあります。

ですから、まず、人を見る目を養ってください。そして、外国に旅行に行った時に、日本人だからといって空手の真似をされたり、カメラで撮らないのかとからかわれたりするのが嫌だと思う気持ちがあるなら、妙な偏見でもって何人だからこうだろう、などと決め付けないこと。

また、人を見る目、を養うことも重要ですが、それ以前に、ごく普通の同居人に悪い気を起こさせるような振る舞いをするほうにも、問題があると言えるでしょう。例えば、共用のリビングに札束や預金通帳をころがしておくとか、高価な持ち物を部屋中に並べてあるとか。ルームメートが質素なのに何につけても派手な金遣いをしてれば、普段そんな気がない人でも何か金銭的に困った時などに変な気を起こさせて当然です。

そういうわけで、結論は、相手が何人だろうと危ない人は危ない。どんな危険の可能性も避けたいなら、人と同居するなんて無理、というところです。突き放すようですいませんが、危機管理の判断はご自分でやってください。


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